はじめに:髪質改善トリートメントの普及と混乱
こんにちは、Piace(ピアーチェ)の相田浩志です。
近年、美容室に行くと必ずと言っていいほど目にする「髪質改善トリートメント」。今や、髪質改善メニューを提供していない美容室を探す方が難しいほど、広く浸透してきました。しかし、その人気と普及の裏側で「髪質改善って結局何なの?」「どのサロンでも同じなの?」という疑問を持つお客様が増えているのも事実です。
様々な美容室が独自の「髪質改善」を謳う中、お客様にとって何が本当に効果的なのか分かりにくくなっています。そこで今回は、従来のトリートメントと髪質改善トリートメントの違い、そしてPiaceが独自に開発したアルカリ性酸熱トリートメントの特徴について、詳しくお話ししたいと思います。
従来のトリートメントは「ファンデーション」
多くの方が美容室でトリートメントを受けた経験があると思います。施術直後はツヤツヤで手触りも良いのに、数日経つとすぐに元に戻ってしまう…そんな経験はありませんか?
実は、従来のトリートメントは「ファンデーション」のようなものなんです。
お肌のメイクを思い浮かべてください。ファンデーションは肌の表面に塗るもので、クレンジングをすれば落ちてしまいますよね。従来のトリートメントもまさに同じ原理です。髪の毛の表面にコーティング剤や栄養成分を付着させることで、一時的にツヤや手触りを良くしていました。
しかし、表面に乗せているだけなので、シャンプーをしたり、ドライヤーの熱や摩擦によって次第に取れてしまいます。結果として、トリートメントの効果は長くて1週間〜2週間程度。「美容室のトリートメントは高いのに、すぐ取れてしまう」と感じて、サロントリートメントに期待しなくなってしまったお客様も少なくありません。
この「持ちの悪さ」こそが、従来のトリートメントの最大の課題だったのです。
本当に大切なのは「土台作り」
スキンケアで考えてみましょう。美しい肌を保つために本当に大切なのは、ファンデーションそのものではありませんよね。クレンジングでしっかり汚れを落とし、ブースター(導入美容液)で肌を整え、美容液や乳液で栄養を届ける。この「土台作り」こそが、美肌への近道です。
髪の毛も全く同じなんです。
いくら良質なトリートメント剤を使っても、髪の毛が汚れていたり、キューティクルが閉じた状態では、栄養成分は髪の内部まで浸透しません。表面に乗るだけで終わってしまい、すぐに流れ落ちてしまうのです。
近年のサロントリートメント、特に髪質改善トリートメントが進化したポイントは、まさにこの「土台作り」の部分です。
現代の髪質改善トリートメント:何が進化したのか?
髪質改善トリートメントの施術工程を簡単に説明すると、以下のようになります。
1. 徹底的なクレンジング
まず、髪の毛に付着している汚れ、スタイリング剤の残留物、古いシリコンなどをしっかりと取り除きます。これは単なるシャンプーではなく、専用のクレンジング剤を使った丁寧な工程です。この段階で髪の毛をリセットすることが、後の工程の効果を左右します。
2. 髪の状態を整える(ブースター効果)
クレンジング後、トリートメント成分が髪の内部に浸透しやすくなるよう、キューティクルを適度に開き、髪の状態を整えます。これがスキンケアでいうブースターの役割です。この工程があるからこそ、次に入れる栄養成分が髪の深部まで届くようになります。
3. 髪質改善トリートメントの浸透
準備が整った髪に、本命の髪質改善トリートメント(酸熱トリートメント)を施術します。髪の内部構造に働きかける成分が、しっかりと奥深くまで浸透していきます。
この「土台作り→浸透」という3ステップがあるからこそ、髪質改善トリートメントは従来のトリートメントよりも圧倒的に持続力が高く、髪質そのものを改善できるのです。
酸熱トリートメントの落とし穴
髪質改善トリートメントは「酸熱トリートメント」とも呼ばれています。その名の通り、酸性の成分と熱(ヘアアイロン)を使って髪の結合を強化する技術です。
多くのサロンで提供されている一般的な酸熱トリートメントは、グリオキシル酸などの酸性成分を使用しています。これにより、クセやうねりが落ち着き、ツヤのある髪に仕上がります。
しかし、ここに一つの落とし穴があります。
酸性の施術を繰り返すことで、髪の毛が徐々に酸性に傾いていきます。すると、髪が硬くなったり、ゴワゴワした質感になってしまうことがあるのです。最初は柔らかくツヤツヤだったのに、何度も続けるうちに「なんだか髪が硬くなってきた」と感じる方が多いのは、このためです。
特に、もともと髪が細い方やダメージが蓄積している方は、酸性に傾きすぎることで髪が脆くなってしまうリスクもあります。
Piaceの独自技術:アルカリ性酸熱トリートメント
この酸性トリートメントの課題を解決するために、Piaceでは独自の技術を開発しました。それが「アルカリ性の状態で行う酸熱トリートメント」です。
「酸熱なのにアルカリ?」と不思議に思われるかもしれません。
一般的に、アルカリ性の施術というとカラーやパーマを思い浮かべますね。アルカリ性はキューティクルを開き、髪の内部に薬剤を浸透させやすくする性質があります。しかし同時に、ダメージのリスクも高まります。
Piaceでは、この「アルカリ性の浸透力」と「酸熱トリートメントの補修力」を絶妙なバランスで組み合わせることに成功しました。アルカリ性の状態で施術することで、以下のような効果が得られます。
柔軟性の維持 酸性に偏らないため、髪が硬くなりにくく、自然な柔らかさを保つことができます。
ツヤと弾力の両立 表面のツヤだけでなく、髪本来の弾力や動きのある質感を実現できます。
繰り返し施術しても安心 酸性の蓄積による髪質の変化を防ぎ、継続的に健康的な美髪を維持できます。
この技術により、「ツヤは欲しいけど、ペタンとした重たい仕上がりは嫌」「柔らかくふんわりした髪質にしたい」という要望にもお応えできるようになりました。
縮毛矯正と髪質改善トリートメント:どちらを選ぶべき?
「クセを何とかしたいけど、縮毛矯正と髪質改善トリートメント、どちらがいいの?」というご質問をよくいただきます。
結論から言うと、目的によって選ぶべき施術が変わります。
縮毛矯正がおすすめの方
- しっかりとクセを伸ばしたい
- 雨の日や湿気でも広がらない髪にしたい
- ストレートヘアを長期間キープしたい
- 毎朝のスタイリング時間を短縮したい
髪質改善トリートメントがおすすめの方
- 質感や手触りを良くしたい
- 自然な丸みのある仕上がりが好き
- 髪の毛に柔らかさやツヤが欲しい
- 軽度のうねりや広がりを抑えたい
- ダメージケアを重視したい
縮毛矯正は「形状を変える」施術、髪質改善トリートメントは「質感を整える」施術と考えると分かりやすいでしょう。もちろん、両方を組み合わせることで、より理想的な髪に近づけることもできます。
こんな方に特におすすめです
Piaceのアルカリ性酸熱トリートメントは、特に以下のようなお悩みを持つ方におすすめです。
パサつきや乾燥が気になる方 内部からしっかり保湿し、潤いのある髪へ導きます。
以前の酸熱トリートメントで髪が硬くなった経験がある方 アルカリ性施術により、柔らかさを取り戻すことができます。
ツヤは欲しいけど自然な動きも残したい方 不自然なストレートではなく、柔らかさのあるツヤ髪に仕上がります。
カラーやパーマのダメージが気になる方 繰り返しのカラーやパーマで傷んだ髪も、内部から補修します。
エイジングによる髪質の変化を感じている方 年齢とともに失われるハリやコシを取り戻し、若々しい印象の髪へ。
施術後のケアも大切に
どんなに良い施術を受けても、その後のホームケアが不適切では、効果は長続きしません。
髪質改善トリートメント後は、以下のポイントに注意してください。
アミノ酸系シャンプーを使う 洗浄力の強すぎるシャンプーは、せっかく入れた栄養成分を流してしまいます。
しっかり乾かす 自然乾燥は髪にとって最悪です。キューティクルが開いたままになり、栄養が流出してしまいます。
定期的なメンテナンス 1ヶ月半〜2ヶ月に一度の施術で、美しい髪質を維持できます。
まとめ:あなたの髪に最適なケアを
髪質改善トリートメントは、もはや美容室の定番メニューとなりました。しかし、その技術や考え方はサロンによって大きく異なります。
Piaceでは、「表面だけを整えるのではなく、髪の内部から健康にする」という考えのもと、独自のアルカリ性酸熱トリートメントを開発しました。酸性に偏ることなく、柔らかくツヤのある髪を実現できるこの技術は、多くのお客様にご満足いただいています。
「サロントリートメントはすぐ取れるから」と諦めていた方、「以前の酸熱トリートメントで髪が硬くなった」という経験がある方、「もっと自然で柔らかい仕上がりが欲しい」という方。
ぜひ一度、Piaceの髪質改善トリートメントをお試しください。あなたの髪が本来持っている美しさを引き出し、毎日のヘアケアが楽しくなるような、理想の髪質へと導きます。
美しい髪は、一日にしてならず。でも、正しいケアを続けることで、必ず理想の髪質に近づけます。私たちPiaceのスタッフ一同、あなたの美髪づくりを全力でサポートいたします。
ご来店を心よりお待ちしております。
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