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真相をお話しします漫画ネタバレ最終回結末!原作小説と映画の違いも完全解説!

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真相をお話しします漫画ネタバレ最終回結末!原作小説と映画の違いも完全解説!

当記事では「真相をお話しします漫画ネタバレ最終回結末!原作と映画の違いも完全解説!」と題してお送りしていきます。

菊池風磨&大森元貴主演で実写映画化された『#真相をお話しします』

ジェットコースターの様な急展開や結末がいくつもあり、全編を通して病みつきになるミステリー作品です。

ミステリー作品なだけに伏線も多いため、詳しい解説が欲しいと思う方も多いと思います。

そこで今回は・・・

・#真相をお話ししますの作品情報
・#真相をお話しします漫画(小説)のネタバレ!全編の最終回結末まで
・#真相をお話しします映画版のネタバレ考察

をたっぷりと解説していきますので、ぜひ最後までお楽しみください!

目次

『#真相をお話しします』の作品情報

作品名#真相をお話しします
ジャンルミステリー・サスペンス
作家作・結城真一郎 先生
画・もりとおる 先生
出版社新潮社
掲載中の漫画サイトピッコマ、めちゃコミック等
連載状況全3巻で完結

『#真相をお話しします』の原作は結城真一郎先生により2022年6月に出版されたミステリー短編集です。

コミカライズもされており、ピッコマなどの漫画アプリの人気ランキングで上位を獲得しました。

漫画版の各巻末には、コミカライズを担当したもりとおる先生描き下ろしの短編ストーリーも収録されています。

多くの伏線が張り巡らされており、ラストにはどんでん返しが待っていますよ!

『#真相をお話しします』漫画ネタバレ!全編の最終回結末を完全解説

真相をお話しします漫画ネタバレ最終回結末!原作小説と映画の違いも完全解説!

ここからはさっそく『#真相をお話しします』の原作(小説&漫画)のネタバレをしていきます。

章ごとにストーリー内容と最終回結末の真相をネタバレしていきますので、最後までお楽しみください!

#真相をお話ししますネタバレ:ヤリモク

この話の主人公は美容院を経営する中年男性・ケント。

彼は妻と子供がいながらもマッチングアプリで出会った女性と街に繰り出していました。

待ち合わせ場所に現れたのはカーリーヘアをボブカットに整えた金髪の女子大生・マナ。

主人公の娘にそっくりな容姿をした女性でした。

マッチングアプリで娘にそっくりな人と会うの…?気持悪っ...

ケントは彼女の一瞬の気の緩みから、実際はビジネス程度に思っている事を直ぐに悟ります。

2人はマッチングアプリでの出会いにはこなれている様子で、名前を含めた素性を隠し、お酒を楽しみます。

お互いに慣れてる感じが、逆に怖いよね。

マナはギリギリ寝坊して全然準備できなかったと一見他愛もない話をしていたように見えますが、どちらも妙に不穏な話題を出していました。

特にマナの方は最近新聞記事になるほどに話題になっているマッチングアプリ利用者を狙った連続殺人が不安だと漏らします。

同時にケントは自分の家族について思い出していました。

彼の妻が娘の部屋で高級ブランドバックを見つけた事を相談してきます。

最初はたいした事は無いと思っていたケントもバックの値段を見て、娘が何かしらのパパ活をしているのでは無いかと疑い始めるのでした。

まあ自分も人の事は言えないと笑い、意識を現在に戻します。

確かに…!自分もアプリで若い子と会ってるんだもんね…。

その後、ケントはマナの部屋に転がり込みました。

彼女がシャワーを浴びている間、彼はベッドがキッチリメイキングされているなど部屋が妙に綺麗だと気付きます。

マナがシャワーから上がり、入れ替わりに彼もシャワーを借りました。

その際、乾燥済みのタオルが乾燥機にあると伝えられ、彼は遠慮なくそれを持ってシャワーに向かいました。

シャワーヘッドを頭上から取りに彼は何かがおかしいと確信を得ます。

頭上から…?女性が使った後なのに、おかしいよね。

シャワーから出てタオル一枚で部屋に入った彼の前にはマナだけではなく強面の男性が待ち受けていました。

彼女はマッチングアプリを使った美人局をしていたのです。

ケントは脅されながらも、自分の持ち物にはクレカと家族とのプリクラ写真以外に個人情報を割り出せるものが無い事に安心し、あまり動揺せずに何がおかしかった事についてつらつらと説明します。

中々ゆすりに屈しないケントに強面が殴りかかると、彼は強面の男性の喉をナイフで掻っ切りました。

なんと、マッチングアプリ利用者を狙った連続殺人の犯人はケントだったのです。

まさかここで、飲み屋での会話の伏線回収があるとは…!

美人局がどんでん返しかと思ったら、語り手の男性にもまだ秘密があったなんて!

彼は自分の娘がパパ活をしている事を疑い、彼女に似た容姿と年齢の女性をマッチングアプリで探し出し、殺していました。

そうすれば娘は自分の身に危険が及ぶ可能性があると思い止めてくれると考えての犯行だったようです。

行き過ぎた娘への愛情を語った後、ケントはマナも殺し自分の痕跡を回収し始めます。

父親の歪み過ぎている愛…殺人まで犯すなんてゾッとしますね…。

そんな時、マナのスマホに着信が届きました。

念の為、スマホのデータを精査しようとメッセージを確認するケントでしたが、なんとそこには娘の名前があったのです...

ヤリモクのストーリー解説

この話は難しい部分がいくつかありますが、特に最後の一コマが特に難しいと思います。

娘が無くしたイアリングを部屋で見つけた事もあり、殺した女性が実は娘だったと誤解する読者も多い様子です。

実際は娘はもっと深く美人局に関わっていました。

彼女は美人局を支持している組織で指示役をしていたのです。

父は不倫に見せかけて連続殺人、娘はパパ活に見せかけて人身売買にかかわっていたのでした。

この家族では大きな犯罪も辞さないような深い闇が遺伝していたようです。

#真相をお話ししますネタバレ:惨者面談  

今回の主人公の片桐は家庭教師サービスの営業をしている片桐。

彼は大学生ながらセールスの才能を開花させており、躊躇う保護者を上手く誘導して生徒に合った講師を紹介しています。

社長の宮園とも仲が良く、本日はもう一軒紹介しようと楽しく仕事をしていました。

そんな彼は移動中の電車の中で、小学生による空き巣被害についての中吊り広告を目にします。

世も末だと思いながら、彼は本日最後の住宅に向かいました。

小学生が空き巣!?ちょっと信じがたいニュースだよね。

片桐は件の住宅に到着してドアベルを鳴らす前から、話をスムーズに進める為に情報収集を始めます。

近所の施設や駅のアクセス、地域の掲示板を見て治安を確認するなど、彼はかなりこなれた様子で観察しました。

また、今回の小学生は都内の学校まで電車通学をしている事も考え、近隣の公園などの話は興味はないかもしれないと細かな情報の精査をします。

営業ってここまでやるもの?さすが仕事できる男ですね…!

今回の矢野一家が暮らす住宅の前に到着するとその玄関回りに違和感を覚えます。

埃を被った子供サイズの自転車や、ごみが荒らされたゴミ捨て場。

静かすぎる家にも彼は一つずつ違和感を拾っていきます。

使っていない自転車、清掃されていないゴミ捨て場…。それで家庭教師を依頼するかな?ちょっと怖い。

そんな時に唐突に女性の大声を聞き、今回の子供である悠君がヒステリックに怒られているなら可哀そうだと思い、片桐は少しだけ早く呼び鈴を鳴らしました。

1分の大きなラグを経てインターホンから母親らしき声が聞こえます。

その相手は事前情報から得た知的で落ち着いたイメージとはかけ離れており、どこか常に焦りを感じさせる受け応えをしていました。

ヒステリックに大声を出していたこともあるし、違和感しかないね。

また彼女との会話は時折かみ合ってないように感じます。

結局片付けるので10分待って欲しいと言われ、20分待つと、漸く母親の矢野真理と息子の悠が出迎えてくれました。

緊張した様子の真理と、内気そうな悠でしたが、片桐は更に違和感を覚えます。

悠は髪が濡れており、真理は何故かゴム手袋を着用したまま玄関に来ていたのでした。

え…お風呂上がり?それにしても、ゴム手袋って…?

面談が始まり、次々と違和感を覚える片桐。

最初に気になった悠の読み方がユウであると本人から聞き出します。

また、床が濡れていることに気付いたが、母親は悠が花瓶を割ってしまって、それで慌ただしかったと説明すると片桐は一旦納得する事にしました。

要所要所で内気な息子にわざわざ質問を振ったり、怒鳴りつけたりとやけどかなり感じの悪い雰囲気を醸し出します。

彼女もまたずっとゴム手袋をしたままでした。

本人に確認すると両手にやけどをしているとごまかしますが、どうにも違和感が続きます。 

やけどだったら、包帯するよね?
ゴム手袋で隠す理由とは…。

話題を逸らそうと受験で暫く出来ていなさそうなピアノを演奏してみないかと提案したところ、悠は今までで一番大きく拒否しました。

どんな話題を出しても悠は中々声を出さず、母親は彼を怒鳴りつけます。

気付いた違和感について質問を投げかける片桐に唐突に母親は切れ、出て行けと捲し立てました。

悠は少し可哀そうだけど諦めようと帰ろうとする片桐に悠ははじめて自発的に声を出します。

「帰らないで 片桐先生」

「帰らないで」…?母親と2人になりたくないのかな…。

やはりは家庭や勉強に悩みがあるのではないかと思い、片桐は時間稼ぎをしながらさらに情報を集め出します。

模試の成績表を見てみようと提案すると、中学受験真っただ中にもかかわらず、どこにあるのか知らないと探しに行きました。

しかし成績表は目の前のローテーブルにあったのです。

やはりおかしいと思い、帰ってきた母親にお手洗いを借りたいと話題の変更を促そうとした時、母親は急に大慌てで止めます。

空気を変えつつ情報を集めようと片桐は体験授業を始めました。

しかし悠はどの計算も110と出します。

これはメッセージかもと考え周りを見渡すと模試の名前欄が目に入り...

惨者面談のストーリー解説

片桐は何とか社長に連絡をして通報する事ができ、母親だと思っていた女性は殺人罪で逮捕されました。

彼女、桂田圭子は本物の矢野真理とのご近所トラブルが絶えず、その日はゴミ出しで口論になり、子供がいない事でなじられ、咄嗟に矢野家にあった花瓶で真理を殺害してしまったのです。

母親だと思っていた女性が別人だった事でも驚きでしたが、なんと悠も偽物でした。

本物の真理は半年前に亡くなった悠(かなた)の真実を受け入れられず、まだ生きていると思い込んで生活をしていました。

片桐が違和感を持った、埃被った自転車やピアノもこれが真相です。

そんな生活を見ていた圭子は息子は本当にいると騙され、そこにいた少年を悠だと思い込んでいました。

悠を語っていた内気そうな少年は連続空き巣事件の犯人の子供です。

彼は成績表の名前がユウではないと気付き、咄嗟に間違えた名前の読み方を肯定したのでした。

様々な方法で片桐を誘導していましたが、殺人現場を目撃して、それを隠蔽するのを手伝わされ、かなり怖い思いをしたと思います。

誰もが偽物だった三者面談を経て、片桐は人を簡単に信じてはいけないと思うようになったのでした。

#真相をお話ししますネタバレ:三角奸計

今回の主人公は大学の頃からの友達久しぶりに飲み会を開催していた桐山。

彼は宇治原と茂木という二人の仲間と大学時代はいつも一緒に飲んでいた為、社会人になって遠くに住むようになってリモートで会おうと茂木から誘われて開催する事にしました。

大人になってもこうして集まれる友達っていいよね。
しかもリモート飲み会、時代を感じる!

遅れると宇治原から連絡を貰い、先に飲み始める桐山と茂木。

茂木の娘の話から桐山の恋愛事情の話になるが彼はマッチングアプリで出会ったミナミと付き合っていたものの彼女からそれが不倫である事を伝えられていた。

所帯持ちの茂木と婚約者持ちの宇治原には恥ずかしくて言い出せず、桐山は今は相手がいないと誤魔化しました。

通信状況が悪いのか宇治原の映像は殆ど動かず、昔に声帯ポリープを摘出した事もあり、殆ど声が聞こえない状態でチャットがメインの参加だったが、三人はそこまで気にせず飲み会を続けた。

映像も動かないなんてのは、少し違和感だけど…。

そんな三人は茂木の提案で宅配レースを始めました。

ゲームは簡単で、注文したものが先に届けば勝ちという簡単なゲームでしたが、大いに盛り上がります。

茂木と宇治原の大阪組は実は向かいのマンションに住んでいる事を明かしたりしてくれたおかげで、桐山は離れていながらも繋がっているのを感じて楽しんでいた。

仲間っていいな…と思わせといてからの、この後まさかの急展開!

そんな時に突然、宇治原は自分の婚約者が浮気をしていると桐山だけとのチャットで相談を持ち掛けました。

彼はその浮気相手が面識があって同じ町に住む茂木ではないかと疑っているという。

しかし、宇治原は婚約者のスマートフォンにGPSを利用したアプリをこっそり仕込んでおり、彼女の足取りを追っていました。

その結果、彼女はやはり茂木の部屋にいると分かり、なんとリモート画面の背景でこっそり動く婚約者の映像をとらえていました。

鳥肌…!リモート画面にそんな“真実”が映ってたなんて…!

宇治原は怒りに任せて彼を殺しに行くと言います。

感情的になっている友達を宥めるにはどう返そうと悩む桐山だったが、宇治原の意思は固い様子。

過去にも浮気現場を押さえて暴れた事もあるらしいけど、宇治原は執念深すぎないかな

しかし、宇治原の婚約者が映った映像を見て、桐山は恐ろしい事実に気付く...

三角奸計のストーリー解説

宇治原の婚約者はなんとミナミでした。

彼女の本当の名前は有村ほの香。

茂木と宇治原は彼女が宇治原の転勤先にはついて行かず、桐山と浮気しているのではないかと疑い、罠を仕掛けていたのです。

彼の部屋に遊びに来たミナミを迎えに行くと、なんと宇治原が風呂場から現れて彼女を殺害しました。

彼のリモート飲み会の映像との会話がおかしかったり、妙に動きが鈍かったのはそれが事前撮ってあった映像だったから

宅配競争を提案したのは桐山の部屋の詳細を割り出す為

茂木が大阪についてやたらと言及したのは宇治原が大阪を離れている事をカモフラージュする為

全ては桐山がほの香の真実を知っているのかと、彼の住所を割り出す為の策だったのです。

ほの香は喋れないように縛られ、宇治原は桐山の今までの行動から彼女が自分の婚約者との不倫だと知らなかっただろうと結論付けます。

特に決定打は彼女が部屋に入って来た時、咄嗟に今まで偽名を使っていた事を問い詰める桐山自身の言葉だったという。

相手を知らなかったものの実は不倫だった事は知っていた桐山は命拾いしたものの、親友が殺人を犯すという、ある意味最悪な結果で物語は幕を閉じます。

この話の特に怖いポイントは、以外と個人情報というものがバレやすい点です。

特に信用できると油断した相手にはひょんな事でまさかの情報がバレる事もあるでしょう。

悪い事をしてなくても皆さんは個人情報の扱いは気を付けてね!

#真相をお話ししますネタバレ:パンドラ

15年前、世間は法蔵寺雄輔による連続幼女誘拐殺人事件で持ち切りでした。

事件進行中に警察を欺き続けたのはもちろん、犯人が捕まった後、彼が高学歴の超エリートだった事も判明した為、注目度が高かった。

ただの猟奇事件じゃない…
エリート犯っていう衝撃がさらに世間を騒がせた一因でしょうね。

そんな事もあり犯人の家族は無関係にも拘らず、マスコミや野次馬に毎日苛まれ、妻は逃げ、母は倒れ、弟はそのせいで就職が上手き行かずに自殺。

その頃に幼い子供を持った主人公の翼は犯人逮捕まで緊張が続く毎日を過ごしていました。

そんな彼の娘である真夏は現在では元気に高校生をしています。

その15年前の事件を覆すかもしれない証拠が出たというニュースで紹介された、お父さんと顔がそっくりな犯人を見て彼女は誤認逮捕されなくてよかったねとからかいました。

顔がそっくり…?いやいや、それはただの偶然だよね…。

実際にそんな事もあった返す翼に、不謹慎だと叱る妻。

二人は長きに渡った不妊治療を経て出会えた真夏に大きな愛を注いでいました。

平凡な両親から多くの愛を受けてきた真夏は天真爛漫、文武両道、誰とでも仲良く出来る絵に描いたような優等生です。

そんな彼女を大事に想い、前に怪我をした彼女の過去から二人は少しだけ過保護気味。

それでも三人仲良く暮らしていました。

穏やかで幸せそうな家庭。
ここまでは、平和な日常が描かれていたよね。

しかし、そんな朝に翼のスマートフォンに一通のメールが届きます。

翼は不妊治療を経験し同じ悩みを持つ人間の役に立ちたいと、精子提供をした過去がありました。

メールの送り主は15年前のその精子提供によって生まれた翔子という少女です。

娘と同じくらいの年齢の子…
血のつながった娘ということ?

彼女は自分の父親は誰なのか真相を探る為に精子提供はだった翼に連絡をしたのでした。

翔子の悩みは深く、複雑なものでした。

彼女の母は法蔵寺の結婚相手だった女性だったのです。

彼女は自分の本当の親が精子提供者の翼だったのか、恐ろしい犯罪者だった法蔵寺だったのかを確かめようと翼に連絡をしました。

どちらが父親なのか、気になるけど…。これは重すぎるね…。

彼女には仄暗い雰囲気があり、母と同様マスコミから逃げ隠れした過去が重くのしかかっている事が見て取れます。

年が近い真夏とは大きく違う彼女を見て、翼は自分の遺伝子が原因かもしれないという暗い思考をしてしまいました。

一緒にDNA検査をした結果、二人は遺伝的に親子だと証明されたのです。

犯罪者の血が流れていない事を知り、安堵した翔子は翼との別れを告げます。

しかしこの血液検査で、翼は衝撃的な事実に気付き...

えっ…!まだ何かあるの?
遺伝子提供をしたってだけじゃないの?

パンドラのストーリー解説

パンドラは神々から美しい箱を授かったが、絶対にあけてはいけないと言いつけられます。
最初は神々からの言いつけを守っていたパンドラだったが、次第に好奇心に耐えられなくなり、箱を開けてしまいました。
箱からは世の中に全ての苦しみが溢れ出し、これは全て神々の残酷な悪戯だとパンドラは思い知らされます。
しかし、箱の底には希望が残っていたのです。
人類はこの希望を胸に抱き、世の中の苦しみを耐え抜くようになりました。

翼は血液検査の結果、自分はA型ではなくB型だと知ります。

妻の香織もB型で、真夏はAB型。

翼と香織からは産まれてこない血液型です。

つまり、真夏は…
翼の実の娘ではないということ…?

このDNA検査は翔子だけでなく、翼にとってもパンドラの箱だったのでした。

彼はもしかしたら妻も秘密裏に精子提供を受けていたかもしれない、娘と血が繋がっていないかもしれないと苦悩し、最後に行きついたのは真夏と過ごした希望に満ちた10数年間の思い出です。

本物の家族とは共有した愛だという結論に辿り着いた翼は、知ってしまった真実を隠し通す選択をします。

「知らなかったこと」に戻る勇気。
これが彼の“父”としての答えなんだね

翔子もまた真実が眠る恐ろしいパンドラの箱を開け、結果として自分は犯罪者の娘ではないという希望を手に入れたのです。

どちらの家族もそんな希望を胸に、生きていく選択をするのでした。

#真相をお話ししますネタバレ:#拡散希望

今回の主人公は匁島で暮らす小学生の渡辺珠穆朗瑪、通称チョモ。

彼は年齢の割には達観しており、自分の成功を願ってチョモランマと名付けた両親にそこそこ疑問を持って暮らしていました。

小学生にして「そこそこ疑問」って、落ち着きすぎてる…!

彼の友達もまた現代らしい個性的な名前がついており、砂鉄という名前の男の子や口紅という読み方があルージュというこれまた珍しい読み方をする通称ルーという少女がいた。

三人は生まれてすぐ自然の多い環境で子育てがしたいという東京の家族同士が一緒に引っ越してきた幼馴染です。

親の名づけも独特だし、“島育ちの都会っ子”って感じかな?ちょっと浮きそう…

少し浮いていた彼らも次第に島の日常に溶け込み、現在では島に住む小さなコミュニティの中の全員と顔見知りになりました。

島に住む彼ら以外の子供と一緒に島民からは甲斐甲斐しく見守られ、彼らは楽しく育っています。

島全体で子育てする感じかな。
「見守られてる」って、子どもにとって大事だよね。

そんなチョモの両親はとてもしつけに力を入れておりテレビは一日30分、スマホやゲームは禁止、家の中で入れない部屋があるなど現代っ子にはかなり厳しい環境で育った。

更に毎晩、報告の時間が設けられ、その日起こった事を事細かく聞かれます。

彼は報告をするために毎日、一日の出来事に思いを馳せていました。

独特のルールがある家庭なんだね?
一日の報告が必須な理由って…

子供達は島で生まれ育った立花凜子と話していた。

活発そうな彼女と東京出身の三人はいつも、親たちが知らない崖の近くの秘密基地で会って遊んでいました。

最新型のスマートフォンを買ってもらったから、皆に見てもらおうと嬉しそうに見せてきます。

東京から来た三人組はスマートフォンを持っていないので、男子たちは興味津々です。

指紋認証を登録して遊んだりと盛り上がります。

指紋認証で遊ぶなんて、この後の展開に繋がるかも…!

しかし、ルーだけは少し不満そうに見ていました。

彼女はスマートフォンは持っていなかったが、ルーの成長を一秒も見逃したくないという熱心な両親にMoProを持たされています。

そんな彼女は普段からチョモ達とツーショットを撮るなど、チヤホヤされたいタイプだったので、嫉妬しているのだろうと考える主人公。

そんな凜子は三人に一緒にYootuberを目指そうと提案します。

トップYootuberの「ふるはうす★デイズ」越えを目標に頑張ろうという話で、その日は皆帰って行きました。

夢はデカい!でも島でYooTuberってどうなるんだろ?

ある日、とあるYootuberが島を訪れました。

彼が子供たちの写真を撮ろうとしていた所で、ルーは逃げようと強引のその場から皆を話します。

島では中々見かけない派手な風貌をした彼はチョモにとって印象深かった。

そんな彼は本土に帰った直後に殺されたとニュースが流れました。

彼を見かけたと話す息子に母は動揺し、話題を逸らしたりと誤魔化します。

不審に思いながらも彼は日課の報告を始めました。

母親は話を誤魔化すけど、子どもに日課の報告はしっかりさせるんだね…!

その次の日からチョモは、凜子にもう近づくなと母に言いつけられてしまいます。

殺害された男の報道があってから、島の住民はよそ者の三人組を避けるようになりました。

不思議に思う彼に凜子が話したいことがあると伝えたところで、彼女はルーに追い払われてしまいます。

その晩、凜子は秘密基地の崖から転落死した状態で発見されたのでした。

秘密基地の崖から…?
秘密基地を知ってるメンバーって…。

彼女のスマートフォンを見つけたチョモは、指紋認証で開錠し...

#拡散希望のストーリー解説

凜子がたどり着いた真実は「ふるはうす★デイズ」で活躍している出演者がチョモ達三人組だったという事でした。

彼らは知らずに人生そのものがコンテンツとして消費されていたのです。

彼らの名前ですら、視聴者投稿で決まったものだった。

報告の時間は視聴者向けの配信、入れない部屋は編集用。

当人からは徹底的に隠しながら、三つの家族とその経済的恩恵を得ていた島の住民達により、彼らはエンタメの道具として利用されていたのです。

暴露系クリエーターのキンダンショウジョウは真実を暴こうとしたが、彼もまた本土の「ふるはうす★デイズ」を終わらせたくない田所という名前の狂信的なファンに刺された。

三人の中ではルーが唯一事情を知っており、彼女は真実に気付いてしまった凜子を崖から突き落としたのです。

ルーが更にその犯行をコンテンツにまでしてしまった事をチョモは知ります。

そんな彼は悩んだ末に復讐を選ぶのでした。

自分の両親を刃物で脅し、「ふるはうす★デイズ」のログイン情報を得た彼はなくなった凜子へのおもいを込めて凜子が見つけた真実が詰まったスマホで最後の生配信を開始します。

彼はルーを凜子を突き落とした思い出の秘密基地に連行し、自分の推理をチャンネルの視聴者に展開しました。

そして最後に復讐の為に彼女を殺すかどうかを視聴者投票に委ねたところで物語は終焉をも変えるのでした。

『#真相をお話しします』映画ネタバレ考察

真相をお話しします漫画ネタバレ最終回結末!原作小説と映画の違いも完全解説!

『#真相をお話しします』の大きなテーマは「暴露(ばくろ)」です。

ただの暴露ではなく、「お金をもらって真相を語る」ライブ配信という形で、物語が進んでいきます。

主人公たちは、視聴者の注目と対価を得るために次々と“真実”を語っていきますが、語られることすべてが本当に“真実”なのか?

そして、あえて語られないことにこそ、大きなヒントが隠されていたりします。

「なぜ今それを話すのか?」「誰が語っているのか?」という視点で見ると、作品の深みがぐっと増しますよ。

“悠”の正体とは?― 家庭教師が出会った“ニセ親子”

大学生の片桐は、家庭教師として「矢野家」という家を訪ねました。

普通に勉強を教えるだけのはずが、そこでとんでもない出来事に巻きこまれてしまいます。

まず、家のまわりにはゴミが散らかっていて、近くには空き巣の捜査でパトカーが止まっていました。

なんだか様子が変だな……と思いながら家に入ると、そこには「母親」と名乗る女性と、息子の「悠(はるか)」という少年がいました。

でも、この親子、何かがおかしいんです。

少年はおびえたような顔をしているし、母親の言動もどこかヘン。

これは妙な雰囲気だよね…。絶対なにか隠してるやつ!

しかも、「はるか」と読むはずの名前を「ゆう」と呼んでいることにも違和感を感じた片桐。

片桐が少年に勉強の問題を出すと、少年は「110」とだけ答えました。

これはもしかして、警察へのSOS…?さらに、片桐のスリッパの裏には血のあとが…。

こわくなった片桐が家の中を見てまわると、トイレでなんと、本物の母親の遺体を見つけてしまいます。

トイレに遺体って、まさかすぎる…!でも、なんでトイレに遺体があるの?

実は、「母親」の正体は、隣に住んでいた主婦・桂田という女性。

本当の母親・真理とはケンカになり、もみ合いの末に殺してしまったそうです。

そこへちょうど片桐が来たので、あわてて真理のふりをしてごまかそうとしたのでした。

そしてさらにビックリな事実が。

なんと「悠」という少年も、本物ではなかったのです。

半年も前に交通事故で亡くなっていたのだとか。

じゃあ、片桐が出会ったあの少年は…?

なんとその正体は、たまたま空き巣に入った別の少年だったのです。

殺人を目撃してしまい、桂田に「悠のふりをして」と脅されていたのでした。

空き巣の犯人だったんだ!そういえば、空き巣の捜査に警察が来ていたもんね…。

信じていたことが全部ウソだったとき、人はどれだけ混乱するのか…。

ゾッとするけど、目が離せないストーリーです。

父親の歪んだ愛が生んだ連続殺人 ― ミーコ編の衝撃

ミーコという女性が語り始めるエピソードでは、世間を騒がせていた連続殺人事件の真相が明かされていきます。

その事件とは、パパ活をしていた女子たちが次々に殺されるというもので、すでに6人が被害にあっていました。

6人も!?偶然なわけないよね…!犯人の目的はなに?

現場には決まって「マッチングアプリ利用女子懲らしめ隊」という謎の言葉が残されていて、犯人像は不明のまま。

犯人の正体は、なんと剣持ケントという中年男性。

ケントは、娘・美雪がパパ活をしていることに心を乱され、どんどん精神的に追い込まれていたのです。

娘がパパ活してるを知っていまったら、そりゃあショックだよね。

ある日、ケントはマッチングアプリで知り合った若い女性・マナの自宅マンションを訪れます。

だが、これは美人局(つつもたせ)でした。

シャワーから出てきたケントを待ち受けていたのは、マナの彼氏を名乗る男。

お金をゆすろうとしてきたその瞬間、ケントは逆上し、彼氏をナイフで刺し殺してしまいます。

続けて、マナも殺害…。

こうしてケントは、自ら“懲らしめ隊”を名乗り、パパ活女子を標的にした恐ろしい連続殺人犯へと変わっていったのです。

えっ…!娘にもパパ活をやめさせるために、殺人犯になっちゃったの…?

さらに衝撃なのは、殺した男のスマホを見たケントが、自分の娘・美雪もこの男と関わり、美人局をしていたと知ってしまったこと。

その事実にケントはパニックに陥り、慌てて現場を去ろうとしますが、指紋のついたガムテープをその場に残してしまい、ついに逮捕されてしまいます。

娘を思う気持ちが、いつの間にかゆがんだ「制裁」へと変わり、やがて取り返しのつかない事件に…。

このエピソードでは、“家族の愛”と“ネットで加速する正義感”が交差する、現代ならではの恐ろしさが描かれています。

真実の代償は誰が支払う?「ふるはうすデイズ」の悲劇

物語のクライマックスで、意外な人物が語り出します。

それは、これまで傍観者だった桐山の隣にいた鈴木。

彼こそが、かつて配信チャンネル「ふるはうすデイズ」で人気だった少年・チョモランマだったのです。

まさかここで鈴木が…!どこまで驚きが連続するんだろう…

鈴木と仲間の砂鉄は、自分たちの過去を“暴露系サイト”として立ち上げ、「真相をお話しします」と銘打って復讐を始めます。

鈴木は全身に腫瘍を抱え、命があとわずかという事実も明かされ、彼の執念と覚悟がにじみ出ます。

そんな状態で…ものすごい覚悟を持った行動だったんだね。

長崎の離島で自然の中、スマホも持たずに過ごしていた鈴木たち。

しかし、凛子が初めてスマホを持ったことで衝撃の真実が明るみに出ます。

なんと、自分たちの無垢な日常が監視カメラで撮影され、親たちによって「ふるはうすデイズ」という動画コンテンツとしてネットで配信・収益化されていたのです。

凛子はその事実を鈴木に伝えようとするも、直後に謎の死を遂げます。

凛子が死んでしまうなんて…。事故なのか事件なのか、真相は分からないね…。

事故として処理されましたが、鈴木と砂鉄は、動画の存在を知っていたルーが凛子を殺したのではと疑い、問い詰めます。

しかし、真相は闇に葬られてしまいます。

怒りと悲しみの果てに、鈴木と砂鉄はカテキョやミーコ(実はパパ活殺人犯・ケントの娘、美雪)の個人情報を晒し、最後にルーを椅子に縛り、視聴者に「彼女を殺すか、あなたの情報を晒すか」という究極の選択を突きつけます。

この選択は、映画を観ている視聴者たちにも向けられた問い。

「誰かの不幸を“面白がって消費する”ことに加担していないか?」という、現代社会への強烈なメッセージが込められているのではないでしょうか。

『#真相をお話しします』の映画と原作の違いは?

まず映画では、「視聴者参加型の暴露チャンネル」で話し手がネタ(ゴシップ)の提供と引き換えに視聴者からの投げ銭を獲得することができるという設定で物語が進んでいきますが、原作にはこの設定がありません。

原作は短編集となっており、「ヤリモク」「惨者面談 」「三角奸計」「パンドラ」「拡散希望」が独立したエピソードとなっていました。

これを映画で表現するために、チャンネルを通して上記のエピソードを話し手が語るといった演出にしたんだと思われます。

短編集の中の「パンドラ」というエピソードだけ映画に登場しないよ!

また、物語終盤は鈴木の正体やチャンネルの目的が明かされるといった完全オリジナルストーリーになっています。

まとめ

今回は『#真相をお話しします』の原作&映画のネタバレをしてきました。

原作短編集とコミカライズ漫画のどちらもかなり作りこまれたミステリーですので、興味がわいたという方は是非手に取ってみてください。

真相の裏にはまた別の真相が隠れた全編を読んだ後も余韻が残る驚きの名作でした。

最終回結末について摘まみ食いをしてしまっても、様々な伏線を探す為に作品を読んでも楽しいのかミステリーのいい所だと思います。

小説でも、漫画でも、当解説を思い出しながら読んでみてください。

真相をお話しします漫画ネタバレ最終回結末!原作小説と映画の違いも完全解説!でした。

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