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娘がいじめをしていました漫画ネタバレ最終回結末まで全話!SNS拡散の犯人が誰かも考察

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娘がいじめをしていましたネタバレ最終回結末まで全話!SNS拡散の犯人が誰かも考察

この記事は「娘がいじめをしていました漫画ネタバレ最終回結末まで全話!SNS拡散の犯人が誰かも考察」と題してお届けしていきます。

「もし自分の子どもがいじめをしていたら、どうするべきなのでしょうか?」

このような重い問いを投げかける漫画『娘がいじめをしていました』が、多くの読者の心を揺さぶっています。

普通の家族に起こりうる現実的な問題を描いたこの作品は、読み終わった後に強烈な印象を残すことで話題となりました。

今回は、この衝撃的な作品の全話ネタバレから最終回の結末まで、詳しく解説していきましょう。

また、物語の中で大きな転換点となるSNS拡散事件の犯人についても考察していきたいと思います。

目次

『娘がいじめをしていました』作品情報

まずは基本的な作品情報からご紹介しましょう。

題名娘がいじめをしていました
作者しろやぎ秋吾
出版社KADOKAWA
ジャンルコミックエッセイ、セミフィクション
配信中の電子書籍サイトめちゃコミ、LINEマンガ等

この作品は、しろやぎ秋吾先生による繊細で優しいタッチの絵柄とは裏腹に、内容は非常にシリアスで重いテーマを扱っています。

セミフィクションという形式で描かれており、実際に起こりうる現実的な出来事が丁寧に描写されているのが特徴的。

単行本一冊という短い分量ながら、読者に強烈なインパクトを与える力強い作品となっているのです。

『娘がいじめをしていました』に原作小説はある?

結論から申し上げると、『娘がいじめをしていました』に原作小説は存在していません。

この作品は、しろやぎ秋吾先生によるオリジナルのコミックエッセイとして制作されました。

コミックエッセイという形式を採用することで、より身近で現実的な問題として読者に訴えかける効果を狙っているようです。

小説ではなく漫画という表現方法を選択したことで、キャラクターの表情や心情がより直接的に伝わってくるでしょう。

『娘がいじめをしていました』は完結してる?

『娘がいじめをしていました』は既に完結してる漫画です。

話数にすると全30話+エピローグ、単行本では全1巻で完結しています。

短い分量でありながら、いじめ問題の複雑さと現実の厳しさを余すことなく描き切った密度の濃い作品です。

ただし、物語の結末は決してスッキリと解決するものではなく、読者それぞれに深い考察を求める内容となっています。

『娘がいじめをしていました』の登場人物一覧

物語の理解を深めるために、主要な登場人物をご紹介していきましょう。

赤木家(加害者側の家族)

赤木加奈子(39歳):物語の中心人物で、いじめ加害者である愛の母親。自身も中学時代にいじめを受けた経験があるため、娘の行動に強い嫌悪感を抱いています。過去の辛い体験が、現在の状況をより複雑にしているキャラクターでしょう。

赤木祐介(40歳):加奈子の夫。「うちの子に限って」という楽観的な態度で事態を軽視しようとする父親。自分の子育てに自信を持っており、問題を深刻に受け止めない傾向があります。

赤木愛(11歳):小学5年生でいじめの加害者である娘。当初は悪気なくいじめを行っていたとされ、親に嘘をつき続けてしまいます。後にSNSで標的となり、立場が逆転することになるのです。

馬場家(被害者側の家族)

馬場千春(40歳):いじめ被害者の母親。娘の苦しみに寄り添う献身的な母親。事態が解決しないことに焦燥感を募らせていく人物です。愛する娘を守ろうとする母親の心情が丁寧に描かれています。

馬場大樹(43歳):千春の夫。娘のいじめを「ただの子どもの喧嘩」と見なし、事態に無関心な父親。妻との温度差が家庭内の緊張を生み出しているキャラクターでしょう。

馬場小春(11歳):小学5年生でいじめの被害者。幼馴染であった愛にいじめられ、不登校となってしまいます。純粋で傷つきやすい少女として描かれているのです。

『娘がいじめをしていました』ネタバレ最終回結末まで全話!

ここからは、漫画『娘がいじめをしていました』の全話ストーリーを詳しく解説。

幼なじみ同士のいじめから始まり、SNS拡散、そして家族の絆まで描いた衝撃的な物語の全貌をお伝えします。

娘がいじめをしていましたプロローグのネタバレ

ある日、テレビで悲しい事件が報道されました。

小学校で児童が屋上から落下し、いじめを苦にした遺書が見つかったのです。

ご家族の涙の訴え、教育機関の釈明、周囲の人々の様々な声が交錯しましたが、報道はあっという間に他の話題へ移ってしまいました。

その時、何も知らずにニュースを眺めていた2組の家庭は、近い将来自分たちも似たような渦に巻き込まれることになるとは思ってもいませんでした。

当たり前だと思っていた毎日が、たった一本の連絡で一変してしまうのです。

娘がいじめをしていましたネタバレ1章(1話~8話)

小学5年になった娘の愛について、母親の赤木加奈子は安心していました。

愛は素直で困らせることもない子どもに育っていたからです。

ただ、最近は学校生活の詳細が見えにくくなり、少し距離を感じることもありました。

父親の祐介は子育てに絶対の自信を持っており、「わが子を理解できないなんてあり得ない」と断言していました。

テレビの報道を見て心配になった加奈子は、愛に学校の状況を聞いてみました。

「変なことは起きていない?」との質問に、愛は晴れやかな表情で「クラスのみんな、すごく仲がいいんだよ」と返答しました。

その明るい顔を見て安堵した加奈子でしたが、この時の愛の表情が後々彼女を悩ませることになります。

同じ頃、馬場家では母親の千春が娘の小春の変化に気付いていました。

小春は何かを伝えようとして口ごもり、父親の大樹が姿を現すと慌てて部屋を出て行ってしまいます。

千春は同性だからこそ話せることもあるだろうと考え、小春と二人だけで車に乗りました。

思春期を迎えた娘の心境を汲み取ろうとした千春でしたが、昔からの友達である愛の名前が出た途端、小春は口を閉ざしてしまいました。

その直後、小春は顔をぐちゃぐちゃにして泣き始めたのです。

小春は愛から仲間外れにされたり、意地悪をされたりしていることを明かしましたが、それ以上は話すことができませんでした。

千春は翌日担任の先生に相談し、娘と学校を信頼して待つことにしました。

ところが何日か後、小春は服をひどく汚し、膝を怪我した状態で黙って家に戻ってきたのです。

この光景を目にした千春は、とうとう赤木家へ電話することを決意。

愛が小春に対していじめ行為をしており、娘が傷を負って帰宅したという深刻な報告でした。

翌日の午後に謝罪に来るよう求められ、加奈子は慌てて謝罪の言葉を述べました。

家に帰った愛に「今日小春ちゃんとトラブルがあった?」と尋ねると、愛はいつも通りの笑顔で「特に何も」と答えました。

もしいじめが事実だとすれば、この自然な笑顔は一体何を意味するのでしょうか。

加奈子は恐ろしさを覚え、自身が中学生だった頃に受けたいじめの記憶がよみがえりました。

夫の祐介が帰宅後、家族での話し合いがスタート。

愛をかばおうとする祐介は「悪意があったわけではないようだし、もう十分では」と事を荒立てずに済ませたがります。

しかし愛が嘘をついていたことに怒りを感じた加奈子は、「そんな風に育てたつもりはありません!」と声を荒げました。

そして翌日の謝罪には家族全員で向かうことが決定します。

祐介からは「愛のために辛い役目をしてくれてありがとう」と感謝されましたが、加奈子の胸中はそれだけでは片付かない複雑な思いで一杯でした。

最初に聞いた時のあの自然な笑顔が頭から離れません。

愛は心から悪いことをしたとは感じていないのです。

その表情が、昔自分をいじめていた同級生の笑顔と重なって見えてしまいました。

翌日、赤木一家は馬場家を訪問。

玄関では丁寧に出迎えた千春でしたが、室内に入ると胸の内を少しずつ語り始めました。

学校側も本気で取り合ってくれない、誰も理解してくれない現実へのフラストレーションを口にします。

そして今日、小春は「いじめをする愛とは会いたくない」と言っていることを伝え、愛には小春がどんな気持ちになったかをきちんと考えてほしいと要求しました。

謝罪の席では「心からお詫び申し上げます」という言葉だけが虚しく響きます。

最後に少しだけ姿を見せた小春の心情を、果たして誰が真に理解していたと言えるでしょうか。

加奈子は自分の過去の体験と照らし合わせながら頭を下げるしかなく、祐介は愛を褒めるという見当違いの反応を示していました。

娘がいじめをしていましたネタバレ2章(9話~14話)

赤木家の謝罪から1ヶ月が経過しましたが、小春は依然として登校できない状況が続いています。

当初の数日間、担任教師が自宅まで様子を確認しに来てくれていました。

「愛さんも反省している」という報告を受けましたが、これは担任が最近になってようやく加害者側から事情を聞いたことを示しています。

担任は赤木家からの直接謝罪についても的外れな感想を述べていました。

「学校が仲介するべきでした」「謝罪していただけて良かったです」といった見当違いの発言が目立ちます。

やがて担任も訪問しなくなり、現在は電話での欠席報告のみの関係となってしまいました。

小春は時折翌日の登校準備をしてみることもありますが、朝になると結局足が向きません。

そうした娘の様子を見守る千春の気持ちも沈んでいく一方です。

そんな中、千春は職場で、6年生の子どもがフリースクールに通っているという同僚と出会います。

千春にとって貴重な情報となり、自身の知識不足を実感する機会でもありました。

しかし夫の大樹にとって、フリースクールという選択肢は現実的ではありません。

小春の学校離脱自体が受け入れがたいことなのです。

扉の向こうでやり取りを聞いていた小春は、さらに選択肢が狭められたと感じたでしょう。

大樹は人との接触を避けたがる小春に連休の遠出を提案します。

大海原の開放感に影響された大樹は、娘に教育論や人生観を説き始めました。

千春が何度も飲み込んできた「登校を頑張ろう」という言葉を、大樹は簡単に口にしてしまいます。

小春と千春が俯いているにも関わらず、大樹は一方的な持論を展開し続けました。

実際のところ千春も、普通の学校生活を送ってほしいという願いを抱いています。

フリースクール見学のため施設前まで行きながらも、結局通り過ぎてスーパーで買い物をしてしまいました。

そこで偶然出会ったのが、放課後に学校のプリントを届けてくれる詩織ちゃんの母親・清水さんです。

正義感にあふれた清水さんは親身になって千春の相談に乗ってくれます。

わずかに気持ちが晴れて帰宅すると、玄関で小春が母親の帰りを待っていました。

突然小春は「学校に行きたい、9月から挑戦してみる!」と宣言します。

急に教室に入るのは不安だから保健室からスタートしたい、放課後の空き教室を見学したい、教室入室の練習には母親も同伴してほしいなど、具体的な提案もありました。

「一緒に取り組みましょう」と応じた千春ですが、翌朝には小春の決意が揺らいでしまいます。

結局、登校することはできませんでした。

そんな状況を見た千春は感情を抑えきれず、「もう構いません、ずっと逃げ続けていればいいでしょう」と声を荒げてしまいます。

娘に対する怒りの爆発に千春は深く後悔しています。

「まだ何も解決していません、謝罪だけで終わる問題ではないのです」と覚悟を決めたように、千春はスマートフォンを手に取りました。

一方赤木家では、加奈子がSNS上で実名・写真入りのいじめ告発投稿を発見し、動揺しています。

そこへ雨に濡れた愛が帰宅してきました。

心配になった加奈子が事情を尋ねると、愛は「誰かが間違えて傘を持って行った」と説明します。

それでも加奈子の不安は消えませんでした。

娘がいじめをしていましたネタバレ3章(15話~22話)

朝からインターネットを見ると、気持ちが沈むような情報であふれています。

多くの人が正義を振りかざして、写真や動画を公開し続けている状況です。

愛と小春は幼い頃からの友達で、雨が激しく降る日でも二人で会う約束をするほど親しい関係でした。

しかし月日が流れ、いじめの問題がオンライン上で拡散されることで、状況はさらに複雑になっていきます。

加奈子は「このような方法は公正ではない」と考えていましたが、同時に「問題が解決したと思い込んでいただけだった」という現実を痛感しています。

コンテンツの削除要請は提出したものの、「自分たちに何ができるというのか」という無力感に襲われます。

誰が投稿したかは判明せず、翌日にはコンテンツが削除されていましたが、疑問は残ったままです。

馬場家に連絡を取ろうとしても、電話はつながりません。

PTAの集まりで加奈子は急いで会場へ向かいました。

運動会に関する打ち合わせが進められ、スムーズに議事が進行して担任の挨拶で早めに終了します。

その際、保護者の清水さんが教師に声をかけました。

「教師の方、いじめについてご承知でしょうか。小春さんのことです」と立て続けに話す清水さんに対し、教師は「清水さん、この場では」と制止しようとします。

清水さんは納得せず、教師の姿勢を非難しながらネット上にアップされたいじめ映像についても言及しました。

会場が騒然とする中、関係者である加奈子は静かにその場を去ります。

「ネットの映像とは何のことだろう」と疑問を抱いた加奈子は、SNSで「赤木愛」を検索しました。

画面には「赤木愛によるいじめ、証拠映像あり#拡散希望」という投稿が表示されます。

愛が小春に対して行ういじめの映像が鮮明にアップロードされており、その内容は極めて悪質で人間の尊厳を踏みにじる耐え難いものでした。

映像では愛が「今回の企画は、突然亡くなったことにするドッキリ!」と言いながら小春の机に花を置き、小春の反応をクラスメートと一緒に嘲笑しています。

この映像は、加奈子自身が中学時代に経験したいじめと本質的に同じものでした。

加奈子の手のひらが愛の頬を打つ音が響きます。

「もう十分…どうでもいい…顔を見るのも嫌…不快だ」という厳しい言葉が愛に投げかけられました。

翌朝の登校時間、愛は母親に対して「学校に行きたくない」「いじめを受けている」と訴えますが、加奈子は「それは自業自得ではないか」と冷淡に応じることしかできません。

千春は小春が健康的に学校生活を送れることを望んでおり、処罰や報復までは考えていませんでした。

しかし、この考えを甘いと批判する清水さんは、SNS上のいじめ映像を千春に見せてしまいます。

その映像を見た千春は、内容のひどさに体調を崩し、一人でトイレに駆け込んで嘔吐してしまいました。

その後、小春は母親から何か言われることを恐れて、ますます自分の部屋に閉じこもるようになります。

千春は明日学校を訪問して、教師たちに小春の問題にきちんと向き合ってもらうよう要求すると決意しました。

小春のことを思って「お母さんが絶対に解決するから」と声をかけます。

千春は校長室で校長と担任に強く迫りました。

「小春を元の状態に戻してください」「赤木さんを即座に転校させてください」と要求します。

転校が困難なら絶対に接触しないよう配慮すること、担任の変更により安全な環境を整備すること、報告書と対応計画を速やかに作成して赤木夫妻を含む保護者説明会で報告することなど、具体的な要求を連続して提示しました。

校長室を出た後、千春は5年1組の教室に立ち寄ります。

赤木愛と書かれた机の椅子を動かすと、丸められた紙切れが落ちてきました。

しわくちゃになった紙を開くと、愛が心ない中傷を受けていることが明らかになります。

自宅に戻った千春は学校での一連の出来事を全て小春に報告しました。

愛が現在いじめを受けていることも含めて全てを伝えます。

「当然の報いだ」「今度は愛が苦痛を味わう番だ」という感情が湧き上がる中、小春は弱々しい声で「愛ちゃんを許さなければいけないのかな」とつぶやきました。

その言葉が千春の胸に深く刺さります。

一方、加奈子は悪夢に苦しめられていました。

郵便受けを開けると大量の誹謗中傷が雪崩のように溢れ出し、それらを拾い集めていると背後から悪意のある声が響いてきます。

慌てて逃げようとすると、誰かに足をかけられて転倒してしまいました。

そこには中学時代のいじめの光景が広がり、白い花で装飾された机に座っているのは娘の愛です。

悲鳴を上げて抱きしめると、その子は小春に変わっていました。

悪夢から覚めた加奈子を心配げに見つめる祐介は、表面的な慰めの言葉をかけます。

「SNSは見ない方が良い」「外部の批判を気にしていては消耗するだけ」「虚偽の情報や悪質なものは弁護士に相談する」「だからママは愛のことだけを」と言いました。

なぜ愛の対応は自分だけの責任なのかと疑問を感じる加奈子は、混乱しながら夫に愛がいじめを受けていることも伝えますが、祐介は「何も知らずにすまなかった」と言うだけです。

そしてある夕方、学校から電話がかかってきました。

「えっ?愛が事故に遭った…?」という驚愕の声が響きます。

娘がいじめをしていましたネタバレ4章(23話~最終回結末+エピローグ)

加奈子は自責の念に駆られていました。

「愛を守れなかった」「頑固になったせいで」そんな思いを抱えながら病院へ急いだのです。

幸い医師の診断によれば、愛の怪我は軽く、脳にも異常がなかったため帰宅が許可されることになりました。

警察によれば、愛は帰宅途中にバイクから蹴られたということです。

容疑者は逮捕されましたが「いじめをした報いを受けて当然」と供述していました。

担任も病院に駆けつけ、愛が反省していることを評価し、守ると約束してくれました。

ただし加奈子には、この教師が愛の置かれた状況を理解しているのか疑問が残りました。

愛は涙ながらに告白します。

「嫌われるのが怖かった、友人にもママにも。」「小春ちゃんにあんな事してまで、全然上手くいかなくて・・」「結局みんなに嫌われた。良い子でいられなくてごめん。いじめをしてごめん。」

それに対し、加奈子も「ごめんなさい」と応じました。

赤木家の個人情報が拡散され、自宅にゴミを投げ込まれ、祐介の職場にも嫌がらせ電話が入るようになります。

そこへ学校から保護者会への参加要請が届いたのです。

千春は校長と担任から保護者会の報告書について説明を受けていました。

被害者への対応もできていないのに、加害者のケアについて美辞麗句を並べた内容に千春は怒りを露わにします。

事情を最もよく知る愛の出席を求めましたが、学校は拒否しました。

被害者を軽視し、加害者を保護する姿勢に「どちらの味方ですか」と問い詰めたのです。

その頃、愛が「小春ちゃんに手紙を書いた」と封筒を渡してきました。

いじめた相手からの手紙など読みたくないかもしれない、余計に傷つけるかもしれないと、加奈子は迷いました。

それでも愛は涙を流して「届けたい」と必死に訴えてきます。

加奈子は意を決して馬場家を訪問しました。

千春は加奈子を見るなり激昂し、手紙の話でさらに怒り狂います。

しかし手紙を破ることはできず、下駄箱に置いたまま、保護者会で怒りをぶつける決意を固めたのです。

保護者会当日、加奈子を見つめる保護者たちの厳しい視線、圧倒される校長と担任。

発言が始まると厳しい言葉が加奈子に向けられていきます。

加奈子は小さな声で「自分が悪いです」と話し始めました。

娘のいじめに気づけなかった情けなさ、忘れたいと思った恥ずかしさ、娘がいじめられて初めて深刻さを理解した愚かさを素直に語っていきます。

すると保護者たちから「誰がいじめられているのか」「話をそらすな」「クラスに不要」「反省しても被害者の傷は癒えない」という声が上がりました。

そこで千春が口を開きます。

「くだらない。みんな自分を守ることばかり考えている」「愛さんがいじめられているのは本当でしょう。自分の子は人をいじめないと思っていますか」

保護者たちから「うちの子に限って」「時間を割いて来ている」「馬鹿にするな」という怒号が飛びました。

しかし保護者たちも気づき始めます。

動画撮影者は誰か、一緒にいじめていたのでは、笑っていた子も共犯では、知っていて止めなかった子、黙っていた子、ネット投稿も新たないじめでは、標的を変えただけでは。

それでも「うちの子は関係ない」という声も聞こえてきます。

こんな責め合いが小春に何の意味があるのかと、千春は自分の間違いを心で詫びました。

帰宅した千春は、下駄箱の愛からの手紙が消えていることに気づきます。

手紙の内容がどうであれ、娘に寄り添えなかった後悔を受け入れ、小春と向き合うことにしたのです。

小春もようやく本音を話してくれます。

「話してくれてありがとう」と千春は答えました。

12月になり、SNS炎上は一ヶ月で沈静化しますが、一度流出した情報は消えず、嫌がらせは続いていきます。

赤木家は引っ越しを選択するしかありませんでした。

逃げても何も変わらないかもしれません。

いじめた事実が消えないように、被害者の傷も消えないからです。

引っ越し当日、ポストに小春から愛への手紙が入っていました。

愛は一生この重荷を背負うかもしれません。

小春や世界中が許さなくても、愛を一人にはしない。

加奈子も共に背負っていく決意を固めたのです。

『娘がいじめをしていました』ストーリーの謎を考察!SNS拡散の犯人は誰?

『娘がいじめをしていました』には最終回結末を迎えても明らかにされていない謎が残っており、読者の間で様々な考察が飛び交っています。

今回は特に重要な2つの謎について、詳しく考察していきましょう。

SNSに愛がいじめをしていたと写真を投稿した犯人は誰?

物語の転換点となるのが、加害者である愛の顔写真と実名がSNSで「#拡散希望」と共に晒されてしまう事件です。

この投稿により、いじめ問題は学校内から社会全体へと大きく広がってしまいました。

有力な犯人候補:被害者の母・千春

多くの読者が犯人として疑っているのが、いじめ被害者である小春の母親・千春です。

その根拠となる描写がいくつかあります。

千春は娘の不登校が長期化するにつれて、加害者である愛とその家族への憎しみを強めていく描写があります。

特に、千春がスマートフォンを見つめながら愛の家族を恨めしそうに思い出すシーンと、その直後に愛の写真がSNSで拡散される流れは、意図的な演出と考えられるでしょう。

作者が真犯人を明確にしない理由

作品では犯人が明確に名指しされることはありません。

これは単純に誰かを悪者にするのではなく、いじめ問題の複雑さを表現するための手法だと考えられます。

追い詰められた親が感情に任せて行動してしまう可能性は誰にでもあり、読者に「もし自分だったら」と考えさせる効果があるのです。

千春は被害者家族として、娘を守りたい一心で行動しています。

その気持ちは理解できるものの、SNSでの個人情報拡散という手段が新たな問題を生んでしまったことは、現代社会の課題を象徴していると言えるでしょう。

小春ちゃんのお母さんに愛がいじめられてる動画が匿名で送ったのは誰?

物語には、愛が小春をいじめている決定的な動画が存在します。

この動画は「今日の動画はいきなり死んだことになっていたドッキリ!」という言葉とともに、小春の机に花瓶を置いて嘲笑う悪質ないじめの様子が映されています。

撮影者の正体は詩織ちゃん?

いじめの動画を撮影したのは詩織ちゃんである可能性が高いとされています。

愛がスマホをねだった理由の一つに「詩織ちゃんに一緒に動画撮ろうって誘われた」という場面があります。

詩織ちゃんの母親・清水さんの関与

興味深いのは、詩織ちゃんの母親である清水さんの行動です。

清水さんは千春の相談に親身になって乗ったり、PTAの会合でいじめ問題を積極的に取り上げたりしています。

これは娘がいじめの黒幕であることに気づいたからではないでしょうか。

さらに注目すべきは、千春にその動画を見せたのも清水さんだったという点です。

この行動は、自分の娘への類が及ばないよう情報を操作し、学校側を混乱に陥れる狙いがあったと考えられます。

複数の人物による連鎖反応

動画の送信者は一人ではなく、複数の関係者が関与していた可能性があります。

詩織ちゃんが撮影し、清水さんが情報操作を行い、千春が感情的になってSNSに投稿する、という連鎖反応が起こったのかもしれません。

現代では小学生でもスマートフォンを持つことが珍しくありません。

いじめの動画を投稿した人物は明らかに同級生で、小学校5年生でスマホを持っている子は限られています。

このため、犯人の特定は決して不可能ではないでしょう。

謎から見える作品のメッセージ

これらの謎は、いじめ問題の根深さと現代社会の課題を浮き彫りにしています。

SNSによる情報拡散がいかに危険で制御困難なものか、そして追い詰められた人間の行動がさらなる悲劇を生む可能性があることを、作品は我々に警告しているのです。

物語は明確な解決や和解を描かず、それぞれの家族が問題を抱えながら未来へ進んでいく現実的な結末を迎えます。

この謎めいた展開こそが、読者に深い考察を促し、いじめ問題について真剣に向き合うきっかけを与えているのかもしれません。

『娘がいじめをしていました』は、単純な勧善懲悪では片付けられない現代社会の複雑な問題を、巧妙に織り込んだ秀作と言えるでしょう。

謎の答えを探すことで、読者もまた、いじめ問題に対する理解を深めることができるのです。

『娘がいじめをしていました』を読んだ感想

この作品を読み終えた多くの読者が共通して感じるのは、強烈な不快感と深い考察への欲求でしょう。

現実味のある描写の力

『娘がいじめをしていました』の最大の特徴は、その現実味の高さにあります。

セミフィクションという形式で描かれているため、「自分の身にも起こりうるかもしれない」という恐怖を読者に抱かせるのです。

親は子どもの行動を完全に把握することはできないという現実、SNSによって個人の情報が瞬時に拡散される恐ろしさ、正義の名のもとに行われる集団リンチの構造など、現代社会の様々な問題が巧みに織り込まれています。

登場人物への複雑な感情

読者の感想を見ると、登場人物に対する評価が真っ二つに分かれることが多いようです。

特に、加害者側の父親である祐介と被害者側の父親である大樹に対しては、多くの読者が強い不快感を示しています。

一方で、加害者である愛に対しても同情的な意見と厳しい意見が混在しているのが特徴的でしょう。

この意見の分かれ方こそが、いじめ問題の複雑さを物語っているのです。

答えのない結末への評価

多くの読者が「後味が悪い」「消化不良」と感じる結末ですが、これこそが作品の意図的な狙いと言えるでしょう。

簡単な解決策や勧善懲悪の結末を提示しないことで、読者に深い思考を促しているのです。

「正しい対応とは何なのか?」という根源的な問いに対して、作品は明確な答えを出しません。

その代わりに、読者一人ひとりがこの問題について考え続けることを求めているのでしょう。

教材としての価値

この作品は、単なるエンターテインメントを超えて、現代社会の問題を考えるための優れた教材としての価値を持っています。

いじめ問題の複雑さ、SNSの危険性、家族の在り方など、様々な角度から社会問題にアプローチしているのです。

特に、加害者家族の視点から描かれているという点が画期的でしょう。

従来のいじめをテーマにした作品が被害者側の視点を中心に描くことが多い中、この作品は新たな視点を提供しています。

まとめ

今回は『娘がいじめをしていました』のストーリーを最終回結末までお届けしてきました。

『娘がいじめをしていました』は、現代のいじめ問題を加害者家族の視点から描いた衝撃的な作品でした。

セミフィクションという形式を採用することで、読者に強烈な現実感を与え、深い思考を促す力を持っています。

物語は明確な解決や勧善懲悪の結末を提示せず、現実の厳しさをそのまま描き出しています。

SNS拡散事件の犯人についても明確な答えは示されておらず、読者それぞれの考察に委ねられているのです。

この作品が投げかける「自分の子どもがいじめの当事者と知った時、果たして正しい対応とは何なのか?」という問いは、現代を生きる私たち全員が向き合うべき重要なテーマでしょう。

単行本一冊という短い分量でありながら、読後に長く心に残る深い印象を与えるこの作品は、現代社会の問題を鋭く描いた傑作と言えるのではないでしょうか。

答えのない問いと向き合い続けることの大切さを教えてくれる貴重な作品なのです。

「娘がいじめをしていました漫画ネタバレ最終回結末まで全話!SNS拡散の犯人が誰かも考察」でした。

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