サイコホラー漫画『203号室』の2話では、前話で描かれた不穏な雰囲気が一気に具体的な恐怖へと変貌します。
高梨さんの異常な執着がより鮮明になり、新たな登場人物も加わって物語は緊迫感を増していきます。
この記事では、『203号室』2話の詳細なネタバレと読後感想をお届けします。
衝撃的な展開が続く2話の内容を、余すことなくご紹介していきましょう。
※この記事には『203号室』2話の重大なネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。
203号室ネタバレ2話
2話ネタバレ要約:真帆の失踪や学園祭にまで迫る隣人の異様な執着がどんどん明らかになっていく
2話は、レインコートを着た誰かが森で遺体と思われるものを埋めているという、ゾッとするシーンから始まります。

この場面が後の展開を予感させる重要な伏線になるので覚えておいてください!
同僚の行方不明と衝撃的な発言
場面は移り、アルバイト先・中華料理店「萬珍」でとあるハプニングが起きていました。
前回シフト交代でもめた先輩の真帆が、あれ以来ずっとバイトに姿を見せていないのです。
店長も「真面目で良い子だったのに」と心配していました。
帰宅した蓮は、深夜に掃除をする高梨さんと遭遇しました。
帰りが遅かった理由を聞かれたので、バイト先の子がこなくなってしまった話をしますが、彼女はここで衝撃の発言をします。
「それってあのブスのこと?居なくなって良かったじゃない・・」と言うのです。
さらに、真帆に対して恋愛感情を抱いていたのか、探りをいれるような言動が見受けられました。
冒頭のシーンで山で何かを埋める人物、そしてタイミング良く行方不明になった真帆。
もしかしたら真帆はすでに何者かに命を奪われて山に埋められている可能性も拭えません。
そして犯人が高梨さんであるとするならば、蓮に近しい女性を全て「排除する」という恐ろしい思考を持っていることを強く表しています。
城さんからの警告
翌日、学園祭の準備があるのに寝坊してしまった蓮は慌てて、家を飛び出します。
そこで201号室に住む無愛想な男性・城さんとばったり出会いました。
普段は挨拶程度しか交わさない城さんでしたが、この日は違いました。
別れ際に城さんは振り返ると、蓮に対して重要な警告を発しました。
「高梨さんには関わらない方がいい」が良いという、意味深な助言でした。
この予期しない忠告は、蓮の心に新たな恐怖を植え付けることになります。
高梨さんの危険性を知る人物が他にもいるという現実が、事態の深刻さを物語っていました。
小島さくらに好意を寄せる蓮
城さんとの会話後、遅刻しそうになった蓮は、駅までの近道となる森を通っていくことにします。



この森は、何かを埋めているシーンで登場した森と同じみたい
大学についた蓮は、学園祭でクラスの出し物の準備に取り組みます。
出し物は「キッチン 注文の料理屋」という店名で料理を提供することに。
その中心的存在だったのが、料理が得意な女子大生・小島さくらでした。
さくらが作った料理を味見した蓮は、その美味しさに思わず笑顔に。
「同じ農学部にこんな可愛い子がいたなんて・・」と蓮は彼女に夢中になってしまいます。
親切な差し入れの裏にある思惑
その晩、「学園祭の準備でスタミナつけなきゃでしょ!」と高梨さんが特製カレーを持ってきました。
蓮は「なぜそれを?」と学園祭について知っている高梨さんに疑問を持ちますが、彼女は「朝からあんな大きな声出してたら全部つつ抜けよ」と言ってきます。
さらに、一緒に食べようと部屋に入ろうとしてきますが、蓮はさすがにこれを拒否。
「学園祭は見に行くからね!」という言葉を残し、彼女は仕方なく去って行きます。
その後、城さんの警告が頭をよぎった蓮は、彼女の行動の真意を測りかねていました。
学園祭での不穏な視線
ついに迎えた学園祭当日。
蓮はクラスメイトたちと一緒に料理店を開き、さくらと楽しそうに会話していました。
しかし、その光景を、遠く離れた場所から高梨さんがじっと観察していたのです。
彼女の表情は無感情でしたが、その瞳には蓮とさくらの親密な様子がしっかりと映り込んでいました。
『203号室』2話を読んだ感想
この2話は、レインコートを着た人物が森で遺体らしきものを埋めているという衝撃的なシーンから始まり、前話で漂っていた不穏な空気が一気に具体的な恐怖へと変わる展開でした。
この冒頭の映像的インパクトは強烈で、その直後に真帆が行方不明になるという構成は、読者に「もしかして…」という恐ろしい推測をさせる見事な演出だと思います。
高梨さんのキャラクターの危険性も、この2話で明確になりました。
真帆を「あのブス」と呼び、「居なくなって良かった」と平然と言い放つ場面は、単なる嫉妬を超えた異常な思考パターンを示しています。
さらに恐ろしいのは、彼女が蓮の行動を詳細に把握していることです。
バイト先の状況や学園祭の準備まで知っているのは、明らかに監視しているとしか思えません。
「朝からあんな大きな声出してたら全部つつ抜けよ」という発言も、実際はもっと積極的に情報収集している可能性を感じさせました。
城さんの警告は物語に重要な転換点をもたらしました。
普段無愛想な隣人が突然「高梨さんには関わらない方がいい」と忠告することで、高梨さんの異常性が蓮だけの主観ではなく、客観的な事実である可能性が高まります。
城さんが何を知っているのかという新たな謎も生まれ、物語の奥行きが深くなりました。
小島さくらの登場は、一見爽やかな大学生活の一コマのように見えますが、高梨さんの存在を知っている読者にとっては非常に不穏です。
料理が得意で笑顔が素敵なさくらは、蓮にとって理想的な相手として描かれているからこそ、高梨さんにとっては最も「排除すべき存在」になってしまうのでしょう。
蓮が「同じ農学部にこんな可愛い子がいたなんて…」と心の中でつぶやく場面は、次の悲劇の予兆を強く感じさせました。
そして学園祭当日のシーンが最も恐ろしかったです。
楽しそうに過ごす蓮とさくらを、遠くから無表情で観察している高梨さんの描写は、読んでいて本当にゾッとしました。
「彼女の表情は無感情でしたが、その瞳には蓮とさくらの親密な様子がしっかりと映り込んでいました」という部分は、次に何が起こるのかという不安を強烈に煽ります。
まとめ
『203号室』第2話のネタバレをお送りしてきましたが、どうでしたか?
『203号室』2話では、高梨さんの狂気的な愛情がより鮮明に描かれ、物語は新たな段階へと突入しました。
冒頭の埋葬シーンから始まる構成は見事で、読者を物語の世界に一気に引きこんだのではないでしょうか。
真帆の失踪、城さんからの警告、そして新たな「標的」となりそうなさくらの登場により、次回への期待と不安が高まります。
今後、さくらに高梨さんの魔の手が忍び寄るかが注目ポイントですね。
この緻密に構築されたサイコスリラーの続きが、今から楽しみで仕方ありません。
「203号室ネタバレ2話!真帆の失踪と高梨さんの異様な執着」でした。