ディズニー+でドラマ化された『ガンニバル』、とても面白かったですよね!
シーズン1の最終回が衝撃的な結末を迎えた今作のシーズン2の制作が決定され、どんな内容になるのか気になる方も多いと思います。
ドラマとの違いや漫画全話やラストでの結末のネタバレも気になりますよね!
本記事では『ガンニバル』の結末後にも残された謎について考察と解説をしていきます。
まずは最終回ラストまでの全話ネタバレを見ていきましょう!
ガンニバルのシーズン1ネタバレ全話!
阿川大悟は山奥の限界集落目前の山間部の村・供花村に派遣された警察官です。
妻の有希と娘のましろと共に、借金を苦に蒸発した前任の狩野治に代わり引っ越してきます。
一見、大悟が自転車で巡回するこの村は平和そのものだが、クマに食い殺された後藤銀が発見された現場についてから元地主の一族の後藤家の不気味さが露わになるのです。
一方、有希は前任者も住んでいた駐在所に併設された住宅で一人で待っていると柱に「逃ゲロ」と彫られているのを見てしまい、娘が見当たらない事に気付き...
ガンニバル1巻ネタバレ
初対面で恵介と一触即発になってしまった阿川だったが、一緒に飲んでいる間に打ち解けたように思えます。
完全に後藤家を信用できず、緊張感を持ったまま帰宅した彼はましろがフラっといなくなっていた間連絡が出来ない状態だったことに咎められました。
見つかっていた娘の様子を見ていると、彼女は父に何かを渡します。
それは人間の指の様なものでした。
不安を抱えたまま、彼は銀を殺害したクマを探す山狩りへの参加を決めます。
恵介の弟である洋介と共に怪我をしたものの何とかクマを斃した阿川は後藤家の男たちがクマを解体するところを監督し、銀の遺物が胃袋から見つかった事を確認しました。
そこで恵介からクマの肉を差し出され、銀を受け継ぐために全員でたべると言われ、そこに食人文化に似たものを大悟は感じるのでした。
後日、後藤銀の葬列に参加するように言われた大悟は、渋々参加するが、葬列は前任者の娘・狩野すみれが邪魔をし、棺桶に遺体がない事を暴かれます。
恵介と突如暴れ出した大男の助けによって阿川と狩野は難を逃れた。
すみれの情報提供により、前任者の狩野治は借金を作って失踪したのではなく、食人の為に殺人をしていると後藤家を疑い押し込んで蒸発したと考え、大悟は直接後藤家を訪ねます。
彼は後藤家の男たちに襲われるが、全員制圧しました。
彼らを逮捕しようとしたその時に、大悟は背後から「あの人」と呼ばれる男に襲われ...
閉鎖的な田舎町で起こる事件!ミステリーの鉄板でもありますね。しかし、確かな画力に後押しされたグロ表現は怖くもあり高い技術だとも感じます。
ガンニバル2巻ネタバレ
大悟は川に捨てられ、山の麓に流れ着いたところを近隣の山岳救助捜査隊が発見されて一命を取り留めます。
目を覚ました病院ではましろと有希と共に、恵介と彼の取り巻きがおり、問いただすと彼らは後藤家の過激派から阿川一家を守っていたとの事。
彼らも大悟の証言を操作するする為にその場で待っていた様で、完全に信じられないものの今回大悟を襲った人間の一人である現在逃走中の睦夫の逮捕を優先し、大悟は家族を安全な場所に遠ざけて、出動します。
県警の協力を仰ぎ村に再度向かう彼だったが、県警にも村出身の協力者が紛れ込んでおり、トンネルを抜ける視界の悪い場所で対向から向かってくる大型トラックに轢き潰されかけました。
大型トラックから出てきた睦夫を警戒するも、彼はすんなり自首をします。
彼は今回だけでなく、前任者も自分が殺したと自供し、より大きな村の秘密を守る為に自らの自由を差し出したようです。
殺人で処罰されるも厭わないって、一族への忠誠がとてつもなく強いようですね。
時は五カ月前に遡り、大悟が都会で警察官をしていた頃に戻ります。
彼は気が短く、検挙する際に必要以上に容疑者を殴りつけるなどして度々問題を起こしていました。
この頃はましろは溌溂としながら聡明で、大人に対しても物おじせずにものを言える小学校でも人気者の少女でした。
しかし、そんな彼女に危険な影が忍び寄っていました。
幼い子供に性的暴行を行っていた今野翼です。
彼は大悟が自ら逮捕していました。
しかし、ましろにとっては近所の優しいお兄さんと認識していたらしく、執行猶予で出所していた今野と会っていました。
彼の住居に入って行った少女がいると連絡を受け、現場に直行した大悟の目の前には、今野を庇うましろがおり、大悟は激高します。
取り乱した今野は警官を切りつけましろを人質に取り心中を試みた為、大悟は彼を射殺しました。
この時、今野の血肉がましろの口に入り、彼女は血の味がすると言う言葉を最後に言葉を失い心を閉ざすのでした。
ましろを救うために仕方なかったとは言え、阿川が自分を責め続ける気持ちがよく分かるようになりましたね。ましろの笑顔だけでも村に来て戻ってよかった!
物語は現在に戻り、直前の事件後に村の人々は阿川家と仲良くしてくれる様になった所に、彼らの家を覗く人間が現れ、外壁に落書きもされていました。
阿川はまた後藤家の嫌がらせだと疑うが、直接話してくれた恵介には悪意を持っているものは自分達だけではないと言われ...
ガンニバル3巻ネタバレ
大悟は村人への疑惑を抱えたままの日々を過ごしてた反面、ましろに笑顔が戻っていた事もあり中々村を離れる決意がつかなかった。
村人からの監視体制がドンドンエスカレートして行き、生きづらさを感じていた頃、大悟のスマホに以前狩野の娘から渡されていた電話番号から連絡が来るのです。
連絡してきた人物は村人が来る事がない山奥に来るように指示し、自分は村で行われている奉納祭で幼少の頃に生贄として喰われかけ、気づいた時には母と主に村から逃走していたと話します。
彼は自分以外にも戸籍の無い子供が村のどこかで隠されていると阿川に情報提供し、村には協力者がいる事も伝えるのであった。
そんな日に、阿川夫婦はまさにその奉納祭の為の準備に協力するように言われ、集会に顔を出します。
こっそり捜査を続ける大悟にプレッシャーをかける村民でしたが、彼らを神山宗近という村の神社の跡継ぎの青年が宥めました。
宗近は阿川と二人きりになった状況で、村を去った方がいい事と村ではかつて奉納祭で口減らしの為に人間の子を生贄としていた事を話してくれたのです。
連絡先を交換し、大悟は彼が顔を喰われた男が言っていた協力者なのではと考えるようになります。
謎を解く協力者が集まって来て、ちょっと不謹慎ですがワクワクの展開になってきましたね!
ある日、大悟はスリップした車があると報告があり、パトカーを出して迎えに行きます。
すると車に乗っていた男性はオカルトを取り扱うサイト運営者の宇多田だと名乗り、顔を喰われた男・寺田京介の協力者として情報提供したいと監視の目がない近くの都市に来るように言いました。
その晩、待ち合わせ場所に行くと、宇多田は祭では未だに幼い子供が毎年捧げられ喰われていると語ります。
根拠としては供花村ではちょうど毎年死産が報告されており、それらが顔を喰われた男と同じように戸籍の無い子供が村で隠されているのであれば辻褄が合うからだと言う。
時を同じくして、有希も村のリーダー格の山口さぶの娘が死産とされた子供が未だにどこかで生きていると言い続けている事を知ります。
彼女は父から虐待を受けており、それらの情報を聞いた大悟はDVの調査を取っ掛かりに情報を引き出す事を思いつきました。
何とかさぶの妨害を潜り抜けて彼女、そして神社から宗近からも銀が村の唯一の助産婦であり毎年死産と偽る子供を選び盗んでいた事実にたどり着きます。
衝撃的な展開です!そして後藤の人間がまたかかわってきましたね...
村民達は大悟が村について捜査している事に腹を立て脅してきますが、大悟は彼らを簡単に制圧しあまり自分をなめないようにと睨みを利かせます。
後日、恵介に狩りに行こうと誘われ、ついていくと彼に家族の為に人殺しも厭わない阿川を認めていると言われました。
そして同時期に誕生日を迎えたましろはまたも行方不明になり...
ガンニバル4巻ネタバレ
狩りから戻り、ましろの誕生日を忘れていた事を謝る大悟に妻は娘の姿が見えない様になっていてそれどころじゃないと怒鳴られました。
大悟のさっきまで恵介との狩りの途中で親の気を引いて子供を狩る方法を思い出し、娘が後藤家に攫われた可能性があると焦ります。
彼女は結局友達と遊んでいただけだが、村の人々がそうするように指示されていたり、言動からそうしようと思えばいつでも家族に危害を加えられるという脅しのようだと阿川は感じるのでした。
あれよこれよと奉納祭への準備が進み、ついに人型の供物を燃やす予行演習を開始する日になります。
阿川は宗近に会い、彼は恵介と同じく同級生であった岩男とは小学校では仲が良かったのだったと聞かされ、狩野と洋介もまたかなり仲が良かったことも聞きました。
試し焚きが始まり村のものと共に準備を手伝っていた阿川だったが、彼らの異様な様子と意味ありげな人型をした供花を目の当たりにし驚愕する彼に、宗近はこの状態こそが村にかかった呪いだと話します。
大悟は家族の元に戻り、後日数日前にできなかったましろの誕生日を執り行い家族がいる幸せを噛みしめるのでした。
この感情を一番に大事に思い、彼は家族を村から逃がす最後の決心がつきます。
ましろが眠りにつくと家族全員でいつの間にか村人につけられたGPSを外し、車に乗って村から出て行き、街にいる県警にいた仲間の山伏に家族を預けました。
それでも生贄として育てられてる子供達を放っておく事は出来ず、大悟は単独で供花村に戻るのでした...
家族は一安心ですが、正義感にかられた大悟が無茶をしてしまうのではないかと心配です!
ガンニバル5巻ネタバレ
視点は少し戻り、後藤洋介は京介を連れて村から逃げて行った彼らの母親が裏切った為、裏切り者として認しくするように後藤銀と言われます。
しかし、母を愛していた洋介は簡単に割り切れず泣き出してしまうと、恵介は彼を庇い代わりに血が流れるほどの酷い体罰を受けてしまいました。
洋介はその事が未だに忘れられず、後藤家に逆らう事が出来ません。
現代、彼は家屋に隠された座敷牢にて、今年からは生贄の為に育てられている無戸籍の子供たちの世話係に任命されていました。
後藤家以外の村のものを家畜だと思うように教育されていた彼だったが、割り切れないものの自分以外にも義骸が及ぶことを恐れ、板挟みになり葛藤します。
洋介も可哀そうですし、銀からはただならぬ村人に対しての恨みを感じますね。
一方その頃、阿川は街の警察署と会っていました。
大悟は彼らと情報を共有し、ついに捜査隊を組んで供花村に踏み込める可能性が見えてきます。
宇多田からの情報で地下牢の場所を特定し、以前ましろに渡された指の鑑識を行った解剖医の中村は銀が晩年に同種を食べたに発症するクールー病だったという情報の裏付けもされ県警も本格的に祭が行われる前に供花村に踏み込む事になるのでした。
SITへの要請もされ踏み込む前に、大悟は京介に連絡を取り、読者でもそうだろうと思っていた彼を救った母は恵介らの母である藍だった事が確定します。
大悟は藍の保護を条件に生贄の当事者であった彼の協力を得る事になり、本格的に供花村への突入が開始されるのでした...
急ピッチに村への突入準備が進みますが、本当に大丈夫なのでしょうか?
ガンニバル6巻ネタバレ
突入を目前に、大悟はましろが生まれた日を思い出していました。
元気に生まれた赤子と無事な有希を見て安心していた阿川に、彼女は外の雪が積もった銀世界を指し、真っ白だと一言言うのであった。
彼は絶対彼女らの元に帰る事を誓い、有希に救ってくるとメッセージを送るのでした。
単身で向かった大悟を追うように警察隊も供花村に向かいます。
一方、恵介はすみれからかかった電話で、彼女が彼の子供を身籠っていた事を伝えられました。
子供達が生贄にされている事を黙認していた彼は自分にはその資格はないと考えます。
同時刻、京介は母・藍と会っており、彼女は復讐の為に彼を育てていた事を知りました。
藍は若い頃はかなり美女で後藤家と他の村民との結び付けをより強くする為に村長の後藤清と結婚させられます。
しかし、彼もまた銀の策略により物心がつく前から断種手術が施されており、藍は跡継ぎを産む為にあの人との子作りを強要された為、今でも自分の子らを純粋には愛せなかったと言い、家族と村に復讐を誓っていたのです。
本家の血を残す為に異様に執着する後藤家ですが、かなり闇が深いです。この様な描写も本作が人を選ぶ原因の一つでしょう。
大悟は座敷牢の場所を突き止めるが、その現場からは既に子供たちは移動させられており、代わりにあの人が待ち受けていました。
警察の中にも後藤家の出身が潜んでおり、裏切られてます。
そんな危険な状況に置かれた大悟の元に現れたのは恵介でした。
恵介は大悟に協力し、衝突が始まります。
しかし、逃げるうちに大悟はあの人に襲われ...
ドラマはここの展開と同時期に保護下の有希とましろの元に後藤家出身の警官が現れ銃声が鳴り響いて終わります。この展開は漫画とはかなり異なるので、今後どのように展開するか楽しみですね。
ガンニバルのシーズン2ネタバレ全話!最終回結末はどうなる?
ガンニバル7巻ネタバレ
あの人に嚙みつかれながらも命辛々に逃げ切った大悟は宗近に救われていました。
恵介に会う為に村まで来てしまったすみれは再度妊娠の事を伝え、一緒に村を出て暮らそうと提案します。
元々自分にはそんな資格はないと感じていた恵介は彼女を後藤家の呪縛から遠ざけようと子供を堕ろすようにいいました。
その場面に突如割り込んできた後藤真により、その子供は後藤家の跡継ぎに成りうる為、堕ろす訳にはいかないと恵介と対立しました。
八方塞がりの恵介はそれでもすみれだけでも逃がそうと後藤家と密かに対立しながら戦います。
その頃、後藤家の多くの人間は警察に協力する振りをし、子供達を別の場所に移動させていました。
後藤家に大きな因縁がある警官・金丸豪は彼らとの交渉が都合よく行き過ぎている事を悟り、子供たちは既に後藤家にはいない事を伝えます。
彼はその後、恵介の制止を無視した真やあの人に扇動された後藤の人間と衝突し、部隊ごと全滅してしまいました。
警察署長と行動をしていた阿川はさぶの住居に子供達が移動されたのを発見して保護しようとするが、そこには後藤家の別動隊と鉢合わせ、加奈子とその息子を人質に取られ、山の茂みからは洋介が狙撃の為に待機していて...
後藤家は一枚岩ではないようです!たけど人数は引き続きかなり不利でもありますね。一体どうなってしまうのでしょう。
ガンニバル8巻ネタバレ
子供たちを救う為に後藤家を裏切る決意をした洋介の援護射撃が決め手となり、大悟たちは救出に成功します。
逆に金丸の部隊は全滅しており、快勝とは言えない状況です。
一方その頃、より秘匿された場所へと移動する為にましろと有希の前に警官が現れるます。
その内の千堂という警官は駐車場で待ち構えていた命令になかった追加の警官がいる事を不審に思い、それらを制圧しました。
その二人は元後藤家ものであり、有希とましろを攫う為に送り込まれていたようです。
供花村出身の警官が寝返っている事を警戒しながらパトカーを走らせる千堂は後藤の人間が運転するトラックに激突されて、二人は奪われてしまいます。
二人が攫われたと知った大悟は、今一度交渉の為に後藤家に向かい...
一時ははったりだった家族を人質に取られる状況が本当になってしまいました!果たして阿川一家は無事に切り抜けられるのではないでしょうか。
ガンニバル9巻ネタバレ
協力者となった洋介と妻子の人質交換に挑む大悟はましろ達が危険にさらされている事に焦りがあったのか大悟は日ませていたはずの凶暴性を暴発させ殺意を持って発砲してしまいました。
誰も死なせたくない恵介と洋介兄弟は何とか銃撃戦を食い止めようと行動したものの、恵介達を脅した始めた真に対して仲間だったはずの岩男が激高し、致命傷を与え、大悟はそんな岩男達に対して発砲をし、戦闘は避けられなくなってしまう。
味方になりえた岩男にも発砲する大悟に怒りを示し、恵介は何とか彼の肩を打ち抜くことで止めます。
そんな騒乱の中あの人が登場して、阿川夫婦の反撃虚しくましろが再度攫われてしまいました。
戦いの熱が過ぎ、少し冷静さを取り戻した大悟に恵介は一族を狂わせるあの人を斃す決意が出来たと話し、正式に協力者となります。
来乃神神社の地下に存在した祭壇へ向かった彼らはあの人に銃を向けますが、凶暴性が増していた大悟は怒りと憎悪に任せてあの人を打ち抜いてしまい...
物語の前半では不気味だった恵介はより多くを生かす為に行動し、逆に殺意と狂暴性が増した大悟が対照的になっています。もしかしたら、これが二人の本性なのかもしれませんね。
ガンニバル10巻ネタバレ
物語は後藤銀が若かった頃に遡ります。
銀は母の代から容姿は美しかったが一族の男たちに暴力を振るわれ続け、悍ましい犯され方をしてきました。
村民たちにも陰口を叩かれ、銀は次第に村への恨みを募らせて行き、後藤家を含む供花村すべてに対する復讐を計画していきます。
自分に好意を向ける神山正宗を手駒に、当初は彼女も村の改革に乗り出しました。
彼女の腹には後藤家の金次のものか正宗のものか、どちらか分からない子供が出来ており、正宗は子供を白銀と名付け、父がどちらだとしても愛し彼女と結婚すると誓いました。
最初こそ神社と後一族の力関係が拮抗し平和になったものの、不作が続くと恨みが再び銀に向けられてしまいます。
作戦が失敗の終わり、彼女はその美貌で男を惑わすとして山に追放されました。
あの人が「何のしがらみもない」と言う意味を込められた名前を付けられ、銀の小さな希望として生まれるはずだったが、二人の人生はずっと絶望の中だったのでしょう。
ガンニバル11巻ネタバレ
山に入ったものが多く行方不明となるようになった供花村ですが、すべては銀が自分と子供に食べさせるために人間を食らっていました。
彼女はその生き方を教えてくれた山奥に潜んでた食人族と協力しており、白銀も新しく供花村を作りなおす駒の一つとして育て上げます。
飢餓が続き不満を再び溜めた村人は後藤家の食料を狙い、再び襲いました。
この好機を狙い銀と山の男たちはほぼ全滅状態の後藤家へ加勢し、再び村の権力者として舞い戻るのです。
銀の手引きで男たちは多くの村の女性を座敷牢へと攫い犯して、そこから産まれた子供をもって一族に成り替わります。
銀と対立状態の金次もまた村の外にのちに警察庁で仕事に就いた金丸に復讐を継承させており、今回争いで戦死するものの今後も戦いは続くことを仄めかしました。
銀は生贄を捧げる奉納祭を白銀に人を食べさせる為に文化として改変を追加し、文化を再び根付かせるのでした。
場面は現代に戻り、大悟は白銀を庇ったましろの行動により、致命傷を与えられません。
そうやって膠着状態が続く場面でしたが、突然大悟は背後から撃たれ...
奉納祭の真実と銀の復習計画の全貌が見えて、本作はついにクライマックスを迎えます!
ガンニバル12巻ネタバレ
大悟を撃ったのは銀に洗脳と未だに格闘していた恵介です。
恵介が苦悩する中、白銀は彼に優しく声をかけ一瞬静寂が戻ったその時に、神山親子を連れた岩男が率いる部隊が現れます。
彼は一時的に正気を取り戻した岩男を先頭に祭壇に向かっていたが、途中で自衛隊を見たとの事。
国家との戦いが始まると、後藤家は急遽ましろを生贄に祭りを執り行う事になります。
しかし、白銀は捧げられた彼女に泣かないでと慰められ、今までも捧げられた子らが皆人間だと気づき始めて躊躇った所を、すみれとまだ見ぬ我が子を想う恵介に頭を打ち抜かれました。
後戻りはできないとその場のましろ以外は全員を道ずれにしようと銃を取った恵介を後頭部をえぐられてもなお立ち続ける白銀に止められます。
白銀はもう家族同士で殺し合わないでほしいと言葉を残し、人を殺めてきた自らの腕を食い千切りこと切れるのでした。
彼の言葉を汲み食人の悪習をやめように語る恵介にその場の物は全員傾聴し警察に投降すると思われていたが、彼が裏切った事を未だに受け入れられなかった岩男は銀が建てた成り代わりの後藤家を扇動して再び襲い掛かります。
阿川親子、そして連れてこられた神山親子だけでも逃がそうと死ぬ覚悟を決めた恵介でしたが、彼に大悟が加勢する...
白銀が戦いを終わらせようと身を捧げたが、二つの後藤家の血筋がぶつかり、戦いが始まってしまいましたね。最後はどうなってしまうのでしょう?
ガンニバル13巻ネタバレ
ましろを地上まで連れ出すことに成功した恵介ですが、彼は直後に村人に囲まれ万事休すの状況に追い込まれた。
しかし、奇跡的なタイミングで自衛隊が駆け付け、ましろは有希の元へ、恵介の元にはすみれが駆け寄り、その場は全員無事に保護されるのでした。
その頃、頭を正宗に打ち抜かれながらも戦い続ける岩男と大悟は戦い続けていました。
何とか岩男の動きを止め、力尽きるのをやり過ごした彼だったが、村民が戦えない後藤派の女子供を皆殺しに向かっている事を正宗から知らされ、まだ戦いが終わっていない事を悟ります。
正義の元にと言いながら村人たちは、後藤家が弱っている状況を好機と、復讐にかられて幼い子供たちも纏めて殺しだしました。
それでも村民側の子供の一人の大樹は親友の後藤英二を攻撃する大人たちの行動が理解できず、友達を庇います。
大悟が止めに入り、大人の手から零れ落ちた銃を英二は拾い上げ、銀の洗脳的教育のせいで報復をしようとしたと思われたが、彼は引き留める大樹の言葉のおかげで踏みとどまる事が出来ました。
この様子を見た恵介は子供たちは銀の呪いに勝ったと語り、戦いは幕を閉じます。
取り返しのつかない状況になってしまったが、子供達は未来に向けて村をよくしていければいいですね。
取り調べがすべて終わり、罪を償う前に焼け落ちた一族の家屋に訪れた恵介と取り巻きたちの元に、大悟は別れを言いに来ました。
恵介には罪を償いまたすみれの元に帰れて語る大悟に恵介は一人だけ出世した大悟に悪態をつきながらも今後の安全にとお互いに声を掛けます。
その様子に村にはまだ食人文化が残っていると言葉を投げかける洋介に対して大悟は立場は変われど戦い続けると決意の言葉を返しました。
駐在所の住宅にいた有希はフラっと姿を消したましろを見つけると、ましろはあの逃ゲロと書かれた柱を見ています。
有希もその柱を見ると逃ゲルナと読ませる様に文字が書かれていました。
そして文字を触って指を切ってしまったましろは滲み出る血液を吸い取り、にっこりと口角を上げえるのであった。
作品は悍ましい真実を残したまま、ここで完結します。丸投げとも感じる読者がいるようですが、恐怖を残したまま終わるのが、怪談話らしいのではないでしょうか。
ガンニバルのわかりづらい謎を徹底考察
ガンニバルのタイトルの意味は?
ガンニバルというタイトルの由来には大きく分けて二つの解釈があります。
一つ目は原作者も言及しているハンニバルのロシア語名です。
映画『羊たちの沈黙』に登場するカリスマ性抜群の食人の為に事件を繰り返していた猟奇殺人鬼の名前で、本作のジャンルが好きな方はご存じでしょう。
また世界史好きな方ならローマ帝国を相手に老齢になっても生涯無敗を成し遂げたカルタゴの名将ハンニバルと「あの人」の容姿がリンクした方もまた多いでしょう。
特にイタリアでは未だに危機が迫ると言う意味の慣用句として用いられる「門前にハンニバル」はいつもすぐそばで監視している老齢な村民たちを形容するのにはピッタリなものではないでしょうか。
二つ目はガン+カニバルの造語であると言う見方です。
ガンは作中で度々登場する主人公の支給された拳銃や村民たちの猟銃などを指し、今作では殺意の象徴としても使われる事が多いアイテムでしょう。
カニバルは食人人種を意味し、こちらはストレートに食人信仰をする村民たちを指します。
タイトルは複合的な意味を持つ事が多いので、これらすべてを考えられている可能性もあるのではないでしょうか。
後藤家のあの人の正体は?
後藤家に潜む獣臭い大男である「あの人」の正体は銀の息子の白銀です。
奉納祭で生贄に捧げられた子供を食べさせられていたのもこの白銀でした。
彼は幼い頃に狂い病と診断され、隠されると同時に銀が企てる村人達に対する復讐の一部として彼は現人神としてまつられ続けます。
本作における狂い病について
本作に登場する狂い病は現実世界に存在するクールー病です。クールー病を簡単に説明すると遺伝子が近すぎるものを食べ続けると生成されるプリオンというたんぱく質が文字通り脳を蝕む病で、現代で身近にあったものでは牛骨粉を牛に与えた為に発生した狂牛病が記憶に新しいと思います。本作のクールー病が現実のものと全く同じとは限りませんが、現実では1₋2年で致死率100%ですので、この余命を超越したもの白銀は、医学的に見て本当に人を超えた神だったのかもしれません。
彼は作品の終盤でましろの行動により、今まで食べていたものの本当の正体に気付かされ、最期は自分の家族の為に身を投げ出し、自らの身体を食べて死亡します。
恵介の父親は誰?
後藤恵介と洋介の父は後藤白銀です。
戸籍上では後藤清が父親ですが、彼は銀により断種手術を受けており、実際に交わったのが彼の嫁の藍と白銀である。
藍は元々は祭で生贄になる子供であったが、跡継ぎを残す為に銀に戸籍を与えられており、恵介と洋介を産み用済みとされた事を悟り、その年の生贄の子供を救い出し村から逃走します。
その無戸籍の子供を京介と名付け、供花村への恨みを抱えたまま育てました。
後藤銀はなぜ殺された?誰が殺したの?
山菜採り中にクマに襲われた事になっていた彼女だったが、実際は狂い病が進行しており意識が朦朧としていた所を後藤家に恨みを持つ村の住民に殺害されていました。
その場への白銀の出現によって村人は逃走し、彼女は彼に対する愛情ゆえに無抵抗で彼に一部食べられてしまいます。
ましろの正体は?最後に食人になってしまった?
ましろは子供への犯罪を犯す今野翼や生まれた時から食人を続けていた白銀などの本来は許されざる人間に対して慈しみを持てる少女であり、解釈によっては彼女もまた異常な存在と言えるかもしれません。
彼女は今野が射殺された時に散らばった血肉が口に入ってしまい、血の味がすると言う言葉を最後にショックの為に声と感情を失います。
彼女は本作冒頭で家から消えた時に白銀に会っており、彼から狩野治の指を受け取っていました。
ここからは考察です
指以外でもましろは白銀から人肉を受け取っていた可能性が高いと考えられます。
彼に会ってからましろは感情豊かになっており、村の子供達と上手く付き合って過ごしていました。
最後には白銀を慰める為に声を取り戻しますが、これは直前の人質にとられていた状況が今野の事件と似ており、精神を守っていた記憶の蓋を無くした状態になったのではないかと考えられます。
彼女は今野の事件から食人の素質が仄めかされ続けており、白銀からもらった人肉を食べる事で感情を取り戻し、最後はその記憶を完全な状態で思い出した彼女は結末後も人肉を求め続けることが示唆されているのではないでしょうか。
ラストの逃げるなの意味は?
ラストで駐在さん用の住宅の柱にあった「逃ゲロ」という文字が「ルナ」という文字が書き足され「逃ルナ」と読めるようになっている事に関しては読者の考えに任せるように描かれていました。
本記事では3通りの解釈を紹介します。
- 後藤家の人物が書き足した:地下牢に残された文字と筆跡が似ている為、この説が一番よく採用されています。この場合、村の食人は後藤家だけではない、事件は終わってなどいないので逃げるなと阿川に伝えていると考えるのが自然です。
- 大悟が自ら書き足した:村での事件が終わっていない事を悟った大悟がこの村の事を今後も警戒しながらも戦い続ける為に自らを戒めているという解釈です。もしくは、後任者に向けてこの村での惨事から目を逸らさないようにと伝える為の考えられるでしょう。
- ましろが書き足した:食人の素質を目覚めさせた彼女が、自分がこの衝動を持ったまま生きやすいこの村で住み続ける為に、両親をそこに留まらせようとして描いた可能性がある。
これ以外にも、メタ的な観点から食人が続けられているという読者に対しての演出であると言う作中の出来事とはちょっと関係ない考え方もできます。
「逃ルナ」に関しては特に読者の解釈に委ねている部分が大きいです。皆さんはどう思いましたか?
まとめ
ディズニー+のドラマでも既に原作と異なる点がある『ガンニバル』ですが、今回紹介させて頂いた原作全話のネタバレ内容とどう違ってくるのかも楽しみの一つだと思います。
シーズン1の衝撃的な最終回からどうやって原作の流れに合流するのか、結末以外にも展開での楽しみは大いに存在するでしょう。
漫画全話のネタバレやラストでの結末を知ってもドラマは楽しめると思いますし、漫画の描写をどう実写作品に落とし込むのかは著者もかなり楽しみな点です。
『ガンニバル』の結末後にも残された謎についてもドラマ制作陣の解釈も見られるかもしれません。
最終回ラストまでのドラマ全話も楽しみに待ちましょう!