この記事では『203号室』6話のストーリーをわかりやすくネタバレしていきます。
前回、さくらを守ろうとする蓮の激しい怒りで幕を閉じた『203号室』
6話では蓮が高梨さんと直接対峙する場面から物語が始まります。
今回注目すべきは、城さんによって語られる高梨さんの重要な過去。
これまで謎に包まれていた彼女の正体について、ついに恐ろしい真実の一部が明かされることになります。
城さんが抱える深い事情も同時に明らかになり、読者に強烈な衝撃を与える展開となっています。
それでは『203号室』6話のネタバレをみていきましょう!
『203号室』ネタバレ6話
6話ネタバレ要約:高梨さんの過去の恐ろしい事件が城さんに明かされていきます。
前話でさくらを守るために激怒した蓮。
今回の第6話では、蓮が高梨さんと真正面から対峙し、彼女の狂気じみた本性がより鮮明になっていきます。
蓮の激しい詰問と高梨さんの奇怪な応答
蓮は高梨さんの部屋の扉を何度も叩き、さくらに対して何をしたのかと激しく問い詰めていました。
高梨さんは扉を開けると、「来てくれて嬉しい」とまるで何事もなかったかのような穏やかな表情で応じてきます。
この異様なまでの落ち着きぶりに、蓮の感情はさらに高ぶりました。
状況の説明を求めても、「さくらちゃん・誰それ?」と言い、蓮の話には耳もくれず、会話をそらそうとしてきます。
そして蓮の腕を掴み、恍惚とした様子で自分の部屋へと誘い込もうとしました。
蓮は彼女への想いなど微塵もないと強く否定しますが、高梨さんは誰かに言わされているのではないかと勘ぐり、全てをさくらのせいにしようとしています。
蓮の真剣な言葉は、高梨さんの歪んだ妄想の前では全く意味をなしませんでした。
城さんの介入と驚愕の事実
二人の激しいやり取りが続く中、近所迷惑だと怒鳴りながら201号室の城さんが割って入ってきました。
城さんは無理やり二人を引き離し、蓮を腕を引っ張りその場から連れだしていきます。
その後、2人は蓮のバイト先である中華料理屋・萬珍へ。
店長にふたりきりにしてほしいとお願いし、蓮と城さんは高梨さんについて語り始めました。
蓮はさくらちゃんの件(ストーカー被害)について相談しますが、証拠無しでは警察は取り合ってくれないという城さん。
「これ以上アイツには近づくな、あの女は悪魔だ!」と言い、写真を取り出します。
写真に写っていたのは城さんの妹とその婚約者。
妹は婚約してアパートで同棲を始めましたが、その隣人が高梨さんでした。
彼女は妹の彼氏が気に入りちょっかいを出してくると、彼氏と別れるよう城さんの妹を脅してきたそうです。
そしてある日、妹は突然行方不明になり、水死体となって発見されました。
さらに婚約者はバラバラ死体となって発見されたそうです。
証拠不十分で不起訴となったようですが、城さんは高梨さんが犯人だと確信していました。
彼は決定的証拠を見つけるため、高梨さんを見張っていたと語ります。
そして蓮に、取り返しがつかないことになる前に引っ越した方が良いと忠告するのでした。
発見された真帆の遺体と襲撃にあうさくら
場面が切り替わり、森の中で首を切断された真帆の遺体が発見され、警察が検視を行っていました。

やはり森に埋められた遺体は真帆だったんだね!
一方、家庭教師のバイト中も高梨さんの事が頭に浮かび怯えてしまうさくら。
蓮から離れろという言葉が幻聴となって響き続け、相当参っている様子です。
バイトが終わり、さくらは夜道を母と電話しながら歩きながら帰っていました。
すると、突然何者かに襲撃され、強烈なビンタを食らってしまいます。
意識を失いそうになったさくらの視界に映ったのは、刃物を手にした高梨さんの姿でした。
高梨さんが無抵抗のさくらに襲いかかろうとした瞬間、突然現れたのがさくらの弟である樹だったのです。
姉の異変を察知していた樹が、間一髪のタイミングで現場に到着し、さくらは難を逃れます。
各キャラの心境
6話の終わりは、登場キャラそれぞれのカットが描かれていました。
部屋で、妹、妹の婚約者、自分の3人が写る写真をみて、思い出にふける城さん。
萬珍で仕事に励む店長と蓮。
晩御飯を食べずに部屋に引きこもる娘を心配するさくらのご両親。
部屋でスマホの連絡帳にある「金井蓮」の名前を見ながら、怯えて震えているさくら。
部屋で包丁を研いでいる高梨さん。
これらが描かれて、6話は終了を迎えます。
『203号室』6話を読んだ感想
『203号室』6話の見どころは、遂に明かされた城さんの正体と過去。
城さんが語った過去の事件については、読んでいて胃が重くなるような気持ちになりました。
妹とその婚約者という、幸せな未来を約束された二人が、高梨さんの歪んだ欲望の犠牲になったという構図は非常に痛ましいものがあります。
水死体とバラバラ死体という死因の違いも気になるところで、高梨さんがどのような手口を使ったのか、想像するだけで恐ろしくなります。
証拠不十分で不起訴になったという部分も、一層不気味さを増していますね。
城さんが高梨さんを監視し続けている理由も理解できます。
妹を失った兄として、そして唯一真実を知る者として、彼が抱えている重圧は計り知れないでしょう。
「あの女は悪魔だ」という言葉には、長年の観察から得た確信と、深い憎悪が込められているように感じられました。
そして真帆の遺体が正式に発見されたという事実も重要です。
これまで読者の間では推測に留まっていた部分が、ついに現実として確定されました。
首を切断された状態で発見されたという描写は、高梨さんの残虐性を改めて浮き彫りにしています。
真帆という一人の女性が、高梨さんの狂気の犠牲になったという現実は、読んでいて本当に胸が痛みます。
さくらが襲撃される場面では、読んでいて手に汗握りました。
家庭教師のバイト中も高梨さんのことが頭から離れず、幻聴まで聞こえてくるという描写からは、彼女の精神状態がいかに追い込まれているかがよく伝わってきます。
母親との電話中という、本来なら安心できるはずのタイミングで襲われるという演出も効果的でした。
突然のビンタから意識朦朧となり、刃物を手にした高梨さんの姿を目にする瞬間の絶望感は、読者にも強烈に伝わってきます。
樹の登場タイミングは奇跡的でしたが、姉の異変を察知していたという設定により、偶然ではなく必然的な救出劇として描かれているのが良かったと思います。
家族の絆の強さが感じられる一方で、もしあと少し遅れていたらという恐怖も同時に味わうことができました。
終盤に各キャラクターの様子を順番に描いた構成も非常に巧妙でした。
城さんが家族写真を見つめる場面では、失ったものの大きさと復讐への想いが静かに伝わってきます。
萬珍で働く蓮と店長の日常的な風景は、嵐の前の静けさのような不穏さを感じさせました。
さくらの両親が娘を心配する様子からは、家族愛の温かさと同時に、彼らがまだ事の重大さを理解していない不安も読み取れます。
そして何より、さくらが震えながら蓮の名前を見つめる場面と、高梨さんが包丁を研ぐ場面を対比させた演出は秀逸でした。
被害者の恐怖と加害者の冷静な準備という対照的な状況を並べることで、次回への緊張感を効果的に高めています。
この作品の魅力は、日常に潜む狂気を丁寧に描き出している点にあると思います。
派手な血みどろシーンに頼るのではなく、人間の心の闇を静かに、しかし確実に読者の心に刻み込んでいく手法は見事というほかありません。
まとめ
『203号室』第6話のストーリーについて詳細までネタバレさせていただきました。
6話は、物語の核心部分に迫る重要なエピソードでしたね。
城さんから語られた妹とその婚約者の事件は、高梨さんの行動パターンを理解する上で重要な手がかりとなりました
恋愛感情から発する狂気的な執着が、殺人という結果を招いてしまう恐ろしさが描かれています。
また、真帆の遺体が正式に発見されたことで、これまで曖昧だった部分に決着がついたのも大きなポイントです。
高梨さんの犯行が現実のものとして確定され、物語に重い現実感が加わりました。
真帆という犠牲者の存在が明確になったことで、高梨さんの危険性がより具体的に読者に伝わったと思います。
さくらへの直接的な襲撃により、物語は新たな段階に入りました。
樹による救出はあったものの、高梨さんの狂気は止まることを知らず、包丁を研ぐ場面は次回への強烈な予感を残しています。
蓮、さくら、城さん、そして高梨さんの関係性がより複雑に絡み合い、誰もが予想できない展開が待ち受けていそうです。
「203号室ネタバレ6話!城さんの正体と過去とは?」でした。